2017年10月18日水曜日

孫たち / 交通事故に遭ったグラウス

幼稚園からの親友の結婚式で娘がハワイに行くため、週末からカービィ(娘の飼っているコーギー)を預かっています。
今までに何度も家に来たことはありますが、娘と一緒でないお泊りは初めて・・・

ネコのキキ(この子も、元々は娘が動物愛護協会から引き取ってきたので、私たちの孫みたいなもの)と久しぶりのご対面。
「あんた、いつまでいるのよ?」と、あまり歓迎した様子ではありません。


食事とおやつの世話の他、おもちゃで遊ばせてやったり、ワンコとは言えまるで孫を預かっている気分です。
ニャンコと違って、ワンコは散歩させなければならないので大変ですね~
庭に放置してもいいのでしょうが、逃走が心配・・・

ミネアポリスに住む娘は、朝夕しっかり散歩の時間を取った上に、昼休みにもちょこっと家に帰ってカービィを外に連れ出しているそう。
ですから、私たちもそのスケジュールに合わせています。

毎晩娘のベッドに一緒に寝ているそうですけれど、さすがにそれはノーサンキュー。
カービィ用の寝床を作ってやったら、意外と素直にそこで寝てくれています。
最初の晩だけちょっと鳴いていましたが、あとは落ち着いたみたいでよかった~

都会っ子なので、自由に走り回れる広々とした田舎がうれしくてたまらない様子です。
紅葉の季節も終わって庭は落ち葉でいっぱいで、それと戯れるのがお気に入り。


Grandpa と一緒に four wheeler にも乗ったよ!


相変わらずキキには迷惑がられていますが、カービィにとってここは天国のようです。
帰るまでに、すっかり田舎の子になってしまいそうだな。


今日は、夫が車を運転中に鳥がぶつかってきたそう。
あまりスピードを出してはいなかったそうなのですが、お気の毒にも昇天なさっていたので、トランクに入れて持ち帰ったとのこと・・・

これは Ruffed grouse (エリマキライチョウ) という鳥で、クセがなくて美味なので、ハンターたちにも大人気です。
今日の交通事故犠牲鳥は、夫の手によってさっそく夕食のおかずになってしまいました。。。
フレンチレシピだそう。


うっかり弾を噛む心配もなく、この上なく新鮮なグラウスを味わうことができました♪
5年前、生まれて初めてグラウスを口にした時の記事も、よかったらお読みください。
 ⇒ こちら

命をありがとう・・・


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2017年10月10日火曜日

悪夢・・・

コンサートが無事に終わって、今回は特にほっとしています。

フランツ・リスト Franz Liszt 作曲の「死の舞踏 Totentanzは、本番2日前のリハーサルの時、ピアニストとの初合わせだったのですが、あり得ないことが起こってしまいました (*'o'*)

ピアニストと私たちが、違う編曲のものを練習していたのです。

そう言えば、初めて YouTube と合わせて弾こうとした時に途中で迷子になってしまい、違うバージョンが存在することには気づいていました。

私たちが練習していた楽譜は、後にブゾーニが改訂したもので、中盤に管楽器だけの非常に美しいバリエーションが登場するものです。これは詩篇130篇の「深き淵より De Profundisのフレーズだそう。

完璧に暗譜しているピアニストがこれから変更するのは不可能ですから、急遽私たちに別の楽譜が配られ、初見で演奏する羽目に。。。
皆さん読譜能力にも優れているので何とかなりましたが、指揮者は真っ青だったでしょうね。

金曜の夜のリハーサルが終わって帰宅後、私はさらに夜中まで練習しましたよ。
頭の中に刷り込まれてしまっていたピアノのメロディも、別バージョンのものに上書き修正です・・・
他の団員も、きっと練習に励んだのでしょう。翌日土曜日午前中のリハーサルでは、ちゃんと揃いました。

ピアニストは、Matthew Lorenz さん。落ち着いて見えますが、まだ21歳という若さです。


彼のピアノの師は、Dr. Nariaki Sugiura という函館生まれの日本人だそうで、何だか嬉しいわ♪

プロの演奏を動画で観ると、動きが速すぎて指が見えないほど(笑)


とんでもない跳躍も多く(リストはものすごく手が大きかったですからね~)、力強さと繊細さの両方が求められる曲ですが、本当に見事な演奏でした!
個人的には、本番で演奏したバージョンのほうが実は好きだったので、両方練習できて得したかも?


もうひとつの悪夢は、エクトル・ベルリオーズ Hector Berlioz 作曲の「幻想交響曲 Symphonie Fantastiqueについて。

長くなるので曲の詳しい解説は省略しますが、「若い音楽家が、恋わずらいによりアヘンで服毒自殺を図ったが、死ぬまでには至らず、眠りの中で一連の奇怪な幻想を見る」という、かなり変わったテーマです。

第1楽章から第3楽章の終わりまでは大変美しいものの、その終わりにティンパニーが轟くあたりから、怪しい世界に突入していきます。

「断頭台への行進」という標題の第4楽章では、人々の嘲笑や首が転がる様子までがちゃんと音で表されているのです。
言葉も映像もないのに、どうして・・・? 本当にそう聞こえるのが不思議です。

第5楽章は「魔女の夜宴の夢」
主人公の葬儀に集まってきた化け物たちが、何でもあり!という感じの大騒ぎをします。


演奏する側は、他の楽器と複雑に絡み合うリズムに大変な緊張感を強いられます。
どこかのパートが落っこちてしまったら、みんな這い上がってこられなそうで、それこそ悪夢と言えるでしょう。

謎すぎる斬新な音があちこちから聞こえてくるのがおもしろく、美しい前半より私は好きです。
途中で教会の鐘も鳴れば、骸骨が笑っているように聞こえる部分も・・・
これはコル・レーニョ col legno という、弦楽器の弓の木の部分で弦を叩く奏法によるものです。
(弓に悪そうなこの奏法、その後いろいろな曲で使われるようになりましたが、これが史上初だったそう。)
1830年に作曲されたのに、1960~70年代のピンク・フロイドなどにも通じるものがあるサイケデリックな音が続きます。

病的とも言えるこのシンフォニーの情景、ある女優に熱烈な恋心を抱いて猛烈にアタックしまくったという作曲者自身の心象に重なっちゃっています。
女装して人殺ししようとしたり、自殺未遂騒ぎを起こしたり、ベルリオーズってかなり危ない男だったみたい。
ついでに言えば、数年後にはその女優とめでたく結婚したものの、愛情が冷めるのも早かったようです。

コンサートを聴きに来た夫が、あれはドラッグなしじゃ作れない曲だろう・・・な~んて感想を漏らしていましたが、実際にベルリオーズもアヘンを吸った状態で作曲したというウワサ!やっぱりね。。。


もうひとつびっくりだったのは、土曜のリハーサルで第5楽章を練習中、突然客席の周りの壁のあちこちにライトが点滅し始めたこと。
あら~、今回は照明でも魔女の夜宴っぽい効果を出すなんてすごい!と思っていたら、実は火災警報でしたっ!!

幸いなことに、誤報だったとの連絡がしばらくして入ったのですが、誰も演奏をやめようとしなかったのは良かったのか悪かったのか・・・?
本当の火事だったら、私たちどうなっていたのでしょう。

色々とハプニング続きのリハーサルでしたが、本番はばっちり♪
大編成のベルリオーズ、セカンドヴァイオリンは11名いたものの、諸事情によりファーストヴァイオリンは6名だけで頑張りました。
難しい曲こそ練習のしがいがあり、終わった後の感激もひとしおで、聴きに来てくれた友人たちとみんなで飲んだビールがおいしかったです!!


★10月8日のコンサートのプログラム★

     Berceuse and Finale from The Firebird Suite No. 2 「火の鳥」 より「子守歌」「終曲」
       (Igor Stravinsky)
     Totentanz (Paraphrase on "Dies irae") for piano and orchestra
       「死の舞踏『怒りの日』によるパラフレーズ」(Franz Liszt)
       
        INTERMISSION

     Symphonie Fantastique, op.14 幻想交響曲 (Hector Berlioz)
       1. Visions and Passions
       2. A Ball
       3. In the Country
       4. The Procession to the Stake
       5. The Witches' Sabbath


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2017年10月3日火曜日

火の鳥

今度の日曜日は、今シーズン初のコンサート本番です。
3曲演奏するのですが、実はまだ1曲しかみんなで合わせていません。。。
・・・大丈夫なのか・・・?

第5楽章まであり、全部通すだけで約1時間かかるベルリオーズ「幻想交響曲 Fantasic Symphonyにかかりきりで、他の2曲にはまだ全く手をつけていないのです。

合わせていないのは、リスト「死の舞踏 Totentanzストラヴィンスキー「組曲 火の鳥 Firebird Suite
どちらも、タイミングさえ間違えなければ別に難しくはないでしょう?みたいな感じで、後回しにされています。

バレエ音楽である「火の鳥」も全部演奏すればかなり長いですが、今回は抜粋で2曲のみ。
「子守歌 Berceuseと、それに続く壮大な「終曲 Finalです。
(下の動画は「終曲」)



「火の鳥」というと、手塚治虫氏がライフワークとした同名の大作マンガが頭に浮かびます。
このシリーズは若い頃に夢中で買い集め、しっかり全巻手に入れました♪
過去・未来・宇宙を旅してみたくなった時、今でも時々読んでいます。

永遠の命を持つ火の鳥・・・その生き血を飲むと不老不死となるそうで、色々な時代・あちこちの国でいつも人間たちに狙われます。

いつまでも死なないなんて、決して幸せなことではないのにね。
命には限りがあるからこそ、輝いているのだと思います。
でも、一昨日夜にラスベガスで起こった銃乱射事件のように、ある日突然誰かに命を奪われてしまうのは悲しすぎます・・・


次回のコンサートに先駆けて読み返してみたくなったは、「火の鳥」の中の「未来編」
舞台は、西暦3404年の地球です。

地上はすっかり荒れ果ててしまい、人々は世界5ヶ所の地下に「永遠の都」を作ってそこに住んでいるという設定になっています。
それぞれの都には総指揮官である偉大なる電子頭脳が存在し、人々は何から何までその電子頭脳の命令に従って生きているのです。

ある日そのうちの2国の電子頭脳同士が言い争いを始め、どちらも互いに決して譲らず、ついに核戦争を引き起こしてしまいます。


超水爆による大爆発が起こると、関係なかったはずの他の3国にもなぜか同時に大爆発が起こり、一瞬にして人類は全滅・・・


米ソの冷戦時代に描かれたマンガですが、国のリーダー同士が互いにののしり合う様子は現代の世界状況にも似ていて、恐怖感を覚えます。

爆発前に地上に逃れてひとりだけ生き残った主人公は、火の鳥によって不死の体にされ、その後何十億年とかかって再び人間が出現するのを待つことになります。
ラストでは、新しい人類の歴史を見守るために火の鳥の体の一部となって、他の宇宙生命たちの中に吸い込まれていく・・・というストーリーです。


このシーンなど、ストラヴィンスキーの「火の鳥 終曲」を合わせたらよく似合いそうです。

手塚治虫氏は、マンガの中でこう説明しています。

火の鳥は世界中を飛び回り、膨大なエネルギーのためにからだが光り輝く伝説の鳥である。
ロシアでは、大地から生まれた火の鳥「ファイア・バード」
中国では、仙人の鳥で極楽の山に住んでいる不老不死の「ホウオウ鳥」
ヨーロッパでは「ある時期が来ると自分のからだを火で焼き、その中から新しいからだが生まれ変わる」と考えられ、「フェニックス(不死鳥)」と命名した。

世界各地で、同じような「想像の産物」が生まれたのはおもしろいですね。


今日は、これからリハーサルに出かけるところです。
いくらなんでも今日は「火の鳥」も練習すると思いますが、さ~てどうなることやら???

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