2012/06/13

あじさいの里

日本に戻ってきて、早や2週間・・・
父の葬儀も無事に済み、その後の様々な手続きや連絡もやっと一段落です。

父が母と共に通っていた小さな教会で、心のこもった葬儀をしていただくことができ、ほっとしています。
流して欲しい (ブラームス「ドイツレクイエム」でした)、の色 (、白、でした)、好きな聖句讃美歌まで、まだ元気だった頃に指定してあったため、準備もスムーズに運びました。

それでも葬儀の前後って、遺族にとっては煩雑な用事があまりにも多いものなのですね。
しんみりと悲しみに浸ってばかりでは、何も進みません。
かえって、その方が良かったのかもしれませんけれどね。


時にはどっと疲れが出ることもある様子の母ですが、81歳にしては結構前向きで元気です。
今日は一緒に、母のパスポートの申請に出かけました。

私たちの住むミネソタに、いつか遊びに来る気満々!!


いつの間にか季節も移り、私の大好きな紫陽花 (hydrangea) がちょうど見頃です。
パスポートの申請ついでに少し足をのばし、ネットでみつけた「あじさいの里」という所を訪れることにしました。

父の入院以来、楽しい遊びの計画は全てキャンセルし、ひたすら病院通いだった母。
久しぶりの小さな旅でした。

小田急小田原線の新松田駅から、箱根登山バスに乗って7~8分。
 「吉田神社入り口」というバス停からすぐの所に、「あじさいの里」はあります。

雄大な山と、田植えが終わったばかりの田んぼと、5,000株のあじさいのコントラストが、それは見事です♪
晴れた日には富士山も見えるそう・・・
今日は曇っていて全く見えなかったのが、ちょっと残念。


たくさんの種類の花菖蒲 (iris) も見頃でしたし、早くもひまわり (sunflower) まで咲いていました。



「すごい!すごい!」 を連発しながら、広い敷地内をずっと歩き回りました。
山も田んぼも、ミネソタにはないものね。。。

無料なのに全然混んでいないのは、ポイント高い・・・ゆっくり自分のペースで歩けて、本当によかったです。
白いあじさいばかりが並んでいる小道も、なかなかステキ♪


病室でずっと父を見守ってくれていた、父のお気に入りのぬいぐるみも連れて行きました。
顔も何となく、父に似ているのよね。

ありがとう・・・長いこと、お疲れさまでした!



行き帰り共に、電車もバスも絶妙のタイミングで出発してくれたのです。
まるで、私たちのことを待っていたかのように・・・

今日の旅って、もしかしたら天国の父が私たちに「お疲れさま!」の気持ちを込めて、プレゼントしてくれたのではないかしら。
勝手におめでた~い解釈をした私たち、写真の父に向かって「ありがとう!」と微笑みかけました。

4 件のコメント :

  1. たまごろう2012年6月14日 5:56

    Sskuraさん、こんばんは♪
    あじさいの里、素敵ですね~。お父様が二人にお疲れ様を言ってくれたんですよ~。こんな場所があるとは知りませんでした♪
    来週は父の日なので、実家に行ってこようかな。

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    1. たまごろうさん、

      「父の日」の文字を見ると、やはりちょっと切なくなってしまいます。
      お父様のお元気なうちに、ぜひどんどんお顔を見せてあげてくださいね。

      あじさいの里も、おすすめです!
      花のパワーで、母は昨日から見違えるように元気を取り戻しましたよ。

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  2. 素敵なセレモニーの中、きっと安らかに旅立っていかれたのではないでしょうか…
    そして、偶然とは思えない「あじさいの里」。きっとお父様の贈り物だったのでは…お父様の魂もあの白い紫陽花の遊歩道を通りぬけられたのでは…

    この間、働いている市場で大好きな配色の紫陽花のブーケを目にしてカメラに収めて、Upしました。
    青、白、萌黄色。こころを沈めてくれる色たちでした。

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    1. chopianaさん

      白い紫陽花の遊歩道を通り抜けた・・・
      そう言われてみると、若い頃はマラソン大会に出場するほど
      走るのが大好きだった父が、
      あそこを走り抜けていく姿が目に見えるようです。

      山にもよく登っていたので、最高のセッティングです。
      不自由だった体を抜け出して、喜んでいるかもしれません。

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