2012/10/27

1年が経ちました

娘が、humane society(動物愛護協会)から捨てネコちゃんを引き取ってから、今日でちょうど1年です。
か細かった手足もしっかりし、お腹も何だか少しデブってきた・・・

1年前、大好きなジブリのアニメ「魔女の宅急便」にちなみ、娘がキキと命名しました。
お話に出てくる黒ネコの名は「ジジ」ですが、何だかじいさんみたいなので、主人公の女の子の名前をいただいたというわけです。

Kiki ってタイプして変換しようと思うと、「危機」や「鬼気」になっちゃうことがある。。。
「喜々」ならうれしいけれど・・・

前にも書きましたが、法科大学院に通うために8月に引越した娘、ネコアレルギーの彼氏と同居につき、キキを連れて行けなくなってしまいました。
予定変更で、夫と私が引き続き面倒を見ることになりました。

家中をわがもの顔に走り回っているキキ。
もし娘と一緒に引越していたら、毎日お留守番ばかりでかわいそうだったよね。


こんなに小さな生き物なのに、私たちの生活をどんなに豊かにしてくれていることでしょう。
ひょうきんな顔、眠そうな顔、困った顔、見ているだけで微笑んでしまいます。

靴下をはいているみたいに足先が真っ白なのが、チャームポイントよ♪



帰宅した時、犬みたいにしっぽをちぎれんばかりに振って駆け寄ってくるわけではありませんが、のそ~っとどこからともなく出てきて、お出迎えしてくれる。
やっぱり家族の一員なのね~

気まぐれで、一緒に遊びたいのにどこかに行ってしまう時もあるけれど、
甘えて膝の上から離れない時も・・・そんな時は、こちらも幸せでとろけそうになってしまいます。


今日は、プリンでお祝い♪
キキはキャットフードしか食べないので、見るだけね。



ある日のキキです。
娘もものすごくキキに会いたがっていますが、キキも寂しいだろうな。







2012/10/25

日本領事館の出張サービス

23、24日とミネアポリスに行ってきました。
日本領事館の出張サービスがあったためです。


話は、5月に父が亡くなった時に戻ります。
不動産や父名義の銀行預金を母が相続するためには、「遺産分割協議書」という書類を提出しなければなりません。

まずは、相続人が母、妹、私以外にいないことを確認。 (隠し子はいなかったようね♪)
妹と私は、一切の財産を母が相続することを承認。 そりゃもちろん、異議なしです。

普通は「遺産分割協議書」に相続人全員の住所、氏名を書き、それぞれの実印を押し、住民票印鑑証明書と共に提出します。

けれども今回の私のように、相続人の中に海外在住者がいると、手続きが大変!
住民票も印鑑証明書も、日本に住んでいないとゲットできませんから・・・

司法書士に相談したり、ネットで調べたりした結果、以下のようにしなければならないことがわかりました。

・海外在住者の氏名・実印を押す欄を空欄にしたままの「遺産分割協議書」を、日本から送ってもらう。
・日本領事館に行き、担当官の面前で自分の名前を記入し、実印の欄に拇印を押す。
・領事館から、これが本人の署名と拇印に間違いないということを証明する「サイン証明書」を受け取り、
 「遺産分割協議書」と共に日本に送り返す。

これが印鑑証明書の代わりになります。


そして住民票の代わりになるのは、日本領事館が発行してくれる「在留証明書」です。
「在留証明書」をいただくために必要なのは、

・有効な日本のパスポート
・グリーンカードなど米国での滞在資格を証する書類
・現住所に住んでいることが証明できるもの(現地の運転免許証、銀行のステイトメントなど)

日本領事館に在留届を提出済であることも条件です。 これはオンラインでもできます。
戸籍謄本も必要だと思っていましたが、それはいらないと言われました。


日本領事館は、州ごとにあるわけではありません。
シカゴにある日本領事館が、イリノイ、インディアナ、アイオワ、カンザス、ミネソタ、ミズーリ、ネブラスカ、ノースダコタ、サウスダコタ、ウィスコンシンの10州を管轄しているのですね。

ずい分広範囲だこと!
ミネソタは、その他大勢扱いってことね?

初めは、シカゴまで行かなきゃいけないの!?遠いよ・・・と憂鬱でしたが、年に2回位 各州への出張サービスがあることを聞いて、ほっとした次第です。
母は、それまで待つからゆっくりでいいと言ってくれました。


その出張サービスが、昨日ミネアポリスであったというわけです。

シカゴよりはずっと近いものの、ミネアポリスだって家からだと車で片道4時間半位かかります。
あっ、あれを忘れた!と思っても、取りに帰ることは不可能。

前もって領事館に電話し、必要な物をよ~く確かめました。
領事館のスタッフの方はとても感じが良く、丁寧に教えてくださいます。

出張サービスなので、全ての書類をシカゴに持ち帰り、後日郵送してくださるとのこと。
その場でのコピーは不可能。 パスポートの顔写真があるページ、グリーンカード、現住所が証明できるもののコピーも、自分で用意してきてくださいと言われました。

クレジットカードや小切手は使えないし、おつりも出ないので、手数料は現金かマネーオーダーでぴったりの額を用意することが必要。


私たちは前日にミネアポリスに行き、ついでに8月末に引越していった娘に会うことにしました。
アパートメントを初めて見せてもらったら、ちょっとレトロな建物ですが、天井が高くて窓も大きく、なかなかいい感じだわ!


娘が通っている大学院は、横断歩道を渡った向かい側。 1分で着くそうです。
構内も案内してもらい、その後で夕食を共にしました。

娘のリクエストで久しぶりのベトナム料理、おいしかった~
都会では、駐車のスペースをみつけるのもひと苦労・・・この感覚、忘れていました。


今日のランチは、これまた久々の生ラーメンだったので幸せ~♪
(安上がりな私たちです。。。)



領事館の出張サービスがあるホテルに行って泊り、朝一番でさっさと手続きをしてもらいました。

「在留証明書」と「遺産分割協議書」それぞれ4通。
「在留証明書」には、住所を英語と日本語の両方で書きこまなくてはならないので、疲れたわ。。。

何とか無事に提出できて、ほっ・・・


せっかくミネアポリスまで行ったので、久しぶりにモールオブアメリカにも行きたかったな。
でもアッシー君役の夫もお疲れの様子だったし、天気が悪くなるとのこと・・・さっさと帰ることにしました。

いつもは田舎道をトロトロ運転しているため、何車線もある道を時速70マイル(110キロちょい?)のスピードでビュンビュン走るのは、見ているだけでぞっとします。

夫は慣れているので運転そのものは危なげないですが、道がよくわからず激しく迷ったりしました。
(カーナビ、ついてない・・・)

もしミネアポリスに住んでいたら、私の場合、毎回命がけで運転だわ。。。
引きこもりになってしまいそうです。

田舎に帰ってきて、ものすごくほっとしている自分自身に気がついて、ちょっと驚いています。
だんだん交通量が減り、草原の広がる見慣れた風景へと変わるにつれ、ゆっくり息ができるようになってくるから不思議。

都会には都会の楽しみがありますが、私はどんどんアメリカの田舎暮らしになじんできているようです。

子供でもお年寄りでも、ひとりで電車やバスに乗ってどこにでも行ける東京での暮らしは、また話が別ですが。
ママチャリで近所に気軽にお買い物という生活も、何だか懐かしいな~

2012/10/22

息子とお墓ウォッチング

家から少し離れた林の中に、一部だけ四角く切り取ったような公有地があります。
そこにひっそりと隠れているのは、今から100年以上前、20世紀初めに亡くなった方々の苔むした墓石が並ぶ、小さな共同墓地 (cemetery)
子供向けの夏のキャンプでは、格好の肝試しの舞台となります。

夜中に行ったら、かなり怖いだろうな~
日本と違って夏は夜9時頃でもかなり明るいので、遅い時間にならないと盛り上がらないだろうと思いますが。


この忘れ去られたような墓地、なせだか時々訪れたくなるのです。
別に、知っている方のお墓があるわけではないのですが・・・

暖かかった昨日、息子と一緒に林の中をウォーキングついでに、行ってみることにしました。
(私ひとりでは、迷子になりそうで怖くて行けません。。。)


こんな林の中に、突如として出現します。

夏にはうっそうと茂っていた草木も、今ではすっかり枯れてしまいました。
おかげで、墓石 (gravestone, tombstone) が簡単にみつかるようになりました。

きちんと整備されている墓地ではなく、向きも間隔も全くバラバラ。
あちこちに、墓石がぽつんぽつんと存在しています。 全部で15基位でしょうか。

名前と誕生日&命日がきちんと記されたもの、金属プレートだけが立った簡易なもの、風化してしまったのか墓石の表面には何も彫られていないものと様々です。

支障があるといけませんので、名前などのないお墓の写真だけをそっと載せますね。



2歳までに亡くなってしまった子供のお墓も、いくつか発見・・・
また、同じ時期に亡くなられた方が多いので、何かの疫病が流行ったのかもしれません。
今より食料事情、衛生状態も悪く、冬の厳しいミネソタでは特に、生きていくのが大変だったのではと想像します。


アメリカでは、今でも半分位は土葬ですので、この時代のお墓は恐らく全部がそうでしょう。
すぐ足元に静かに眠っている方たちを脅かさないよう、そっと歩きました。

近くには湖もあり、林の中の墓地には安らかな雰囲気が漂います。

この方たちも、生きている時には今の私たちと同じように、家族や友人と笑っておしゃべりし、泣いたり怒ったりもしたのでしょうね。

一体どんな暮らしをしていたのだろう、どんなことを考えていたのだろう、子孫は今も近くに住んでいるのかな。
彼らの魂は、時々この林の中で遊んでいることもあるのかしら・・・

色々と想像して楽しむのは息子も同じで、彼にとってもこの墓地は特別な場所みたい。
やはり、時々行ってみたくなるのだそうです。

「墓地ウォッチング」ってかなり変わった趣味ですが、今生きていることへの感謝にもつながり、なかなかおすすめですよ♪


墓地の近くに、コケに覆われた切り株を発見!
開いている二つの穴が目のように見え、ちょっと寂しそうなモンスターみたい・・・
息子が小枝を付け足し、ハッピーなスマイルフェイスにしてしまいました。




もうすぐ、鹿のハンティングシーズンがスタートします!
あちこちに deer stand が設置されていました。

見晴らしの良いこのスタンドの上で、ハンターたちは気長に鹿が現れるのを待つのです。
試しに上ってみたら足がすくみました。 そう言えば私、高所恐怖症だった・・・!


息子は平気みたい。


こんなスタンドもありました。


鹿と間違えられると大変なので、しばらくウォーキングはお預けです。



「墓地ウォッチング」のお供は、フランスの作曲家 セヴラック (Severac) の「春の墓地のひと隅 (Coin de cimetiere, au printemps) 」という曲です。 (今は秋ですが・・・)
残念ながら、YouTube では見つかりませんでした。。。

舘野泉さん演奏の、ひまわりの海~セヴラック:ピアノ作品集というお気に入りのCDに入っています。
セヴラックってあまり知られていませんが、ドビュッシーと同時代の作曲家です。
田舎の暮らしを愛した彼の曲は、情景が目に浮かぶような詩的で魅力的なものばかりで、おすすめ♪


2012/10/19

評判が悪いようですが・・・

NHKの大河ドラマ、子供の頃から割と熱心に見ています。
日曜の夜のお楽しみでした。

私たちが今存在するのは、歴史上の様々の通過点で、偶然が積み重なった結果だと思います。

もし平治の乱の後に源頼朝が殺されていたら、もし元寇が攻め寄ってきた時に神風が吹かなかったら、もし織田信長坂本龍馬が暗殺されていなかったら・・・

日本の歴史は、一体どんな風に変わっていたでしょう。
たくさんの if を抱えて、今現在に至っているのですよね。


今年の大河ドラマ「平清盛」の視聴率は、残念ながら最近ひとケタ続きのようです。
(以下の写真数枚は、NHKの公式サイトからお借りしました。)


私は結構楽しみに見ているので、悪評タラタラなのは意外な気がしました。
平清盛役の松山ケンイチさんも、なかなかの演技だと思うけれどな。

保元の乱に敗れ、流されて怨霊になったと言い伝えられる崇徳上皇の怨念のしわざだという噂まで、まことしやかに囁かれているとか?

セリフをちゃんと覚えてこない女優もいたそうで、投げやりムードが漂っています。
1話に8,000万円と言われる製作費、もちろん国民の皆さんの受信料から出ているのに、何ともったいない!


確かに、突っ込みどころが満載なのは認めます。
嫌い!と思ったら、次から次へとアラばかり見えてくるのだろうなと思います。

それでも私にとっては、源平の戦い、両家の内輪での争いだけでなく、存在感抜群の朝廷の方々、お歯黒集団の藤原摂関家のキモさ、それら登場人物たちの駆け引きなどが興味深く、かなりおもしろいですけどね。

伊東四郎さん演じる白河法皇の、妖怪じみたエロじじいぶり、鬼気迫るものがあったな。
青筋立てて、怒ったり苦悩したり忙しかった三上博史さんの鳥羽法皇も、お疲れさまでした。
優雅さ、したたかさ、冷酷さを瞳に宿した松田翔太さんの後白河法皇・・・朝廷の皆さん、芸達者ですな。

ワイルドな雰囲気の源義朝玉木宏さん)も、いいね!


前々回、無念の死を遂げてしまった兎丸加藤浩次さん)も好きでした。
架空の人物ですが、清盛に真っ向から意見できる唯一の人だったのに・・・



このドラマ、始まった頃から画面が汚いだの何だのって、さんざん叩かれていましたっけ。
埃っぽさを表すのに、大量のコーンスターチを使ったとか・・・

でも、当時の暮らしぶりを忠実に再現しようとの試みだったのでしょう。
やたらときれいなだけだったら、ずい分嘘臭いと思うのですが。

確かにずい分汚かった・・・

「朝廷の犬」でしかなかった武士が、政治と経済をリードできるような頂点に登りつめていく過程は、日本史において大きな転換期。
現在の日本で、このように底辺から這い上がっていくサクセスストーリーはないので、余計にワクワクしました。

平安時代って江戸時代より長くて、400年近くも続いたことにも、改めて驚かされました。
アメリカなんか、独立してからまだたったの二百数十年ですもの。
長い歴史と文化を持っていること、大いに誇りに思います。



ドラマの評判はともかく、吉松隆さん作曲のオープニングのテーマ曲がとても好きです。
繊細さと力強さを合わせ持った、一度聞いたら忘れられない曲♪

梁塵秘抄(平安末期に編まれた今様の歌謡集)」 の中でも特に有名な「遊びをせんとや生まれけむ」という歌が、挿入されています。
これはドラマの中でも時々、色々な登場人物によって歌われます。

 遊びをせんとや生まれけむ
 戯れせんとや生まれけん
 遊ぶ子供の声聞けば
 我が身さえこそ揺るがるれ

公式サイトによると、「生きていればいろいろ大変なことはあるけど、子どもが遊ぶように夢中になって生きようよ」「どうせ生きるなら夢中になって楽しみながら生きようよ」というメッセージとして使用しているそうです。
これが、お話の全体を貫く大きなテーマとなっているのですね。

ともすれば、頑張りすぎて辛くなってしまうこともある人生・・・
楽しい遊びには時間の経つのも忘れて没頭した、子供の頃の気持ちを思い出したいな。


テーマ曲は、左手のピアニスト舘野泉さんの演奏によって静かに透明な音で始まりますが、まるで疾走するようにダイナミックに変化していきます。

最後は子供の声で、例の「遊びをせんとや・・・」でしめくくられます。
平清盛の生涯を、見事に表現していると思います。


このフルオーケストラの曲を、ピアノ1台だけで再現した演奏を YouTube でみつけました。


楽譜もオンラインで販売しているので、さっそく入手♪
かなり難しいです。 4分の5拍子の部分が特に・・・!

でも、ヘタなりにも最後まで演奏すると、すごい達成感を味わえる曲です。
ミネソタの人に、何か弾いて!と言われた時に、日本っぽいメロディーと現代的なリズムを合わせ持ったこの曲、受けるかもしれない。

人に聞かせられるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうですが、頑張ります!


ドラマの方はこれから、栄華を誇っていた平家の滅亡を描く段階に入りそうです。
視聴率が少しは盛り返すのか、それとも坂道を転がっていくだけなのか・・・?

海の向こうから、ひそかに応援している者もいることを、製作側にお伝えできたらいいな。

2012/10/14

固い瓶のふたを開ける裏技

8月にミネアポリスに引越した娘が、彼氏の幼なじみの結婚式に出席するため、木曜の夜から帰ってきていました。 大きな袋2つに詰め込んだ、大量の洗濯物と共に・・・

Laundromat(コインランドリー)高いのよね~と言われては、仕方ありません。
試験勉強で大変な娘に代わり、親バカで全部洗濯してやりました。

金曜の夜には姪のアイスホッケーの試合があり、親戚や友人が応援に駆けつけました。
そのうち数人は我が家に泊り、昨日もひき続き応援にお出かけ。

突然、別の町に住んでいる親戚もやってきて一緒に声援を送り、試合後にみんなで夕食を共にしました。

息子に会いに来た友達も、お酒を飲み過ぎてお泊まりすることになっちゃった。
やたらと家に人があふれていた週末だったこと・・・


娘は今朝、きれいになった洗濯物と共に、またミネアポリスのアパートメントに戻りました。
二日酔いの息子の友人も帰り、久しぶりに誰もいなくなってほっと一息です。


心優しい親戚に恵まれているのは幸せだと思っていますが、家でも絶え間なく人に囲まれているのって、やっぱり時々ストレス感じるよな~

皆さんの使ったタオルやシーツを、さっそく洗濯。
頻繁な人の出入りで汚れた玄関や、食べこぼしなどのあるリビングルームにも、ささっと掃除機をかけました。

ようやく元通りの家になると、無性にジャンクフードが食べたくなってしまいました。
こういう時って、お腹ではなくて心が求めるのよね。。。

体に良いものしか口にしてはいけません・・・なんて堅いこと言わないで。
たまには、添加物も塩分もカロリーも気にせず、ジャンキーなものをひたすら食べたいのです。


いい具合に、コーンチップスと市販のサルサの瓶がみつかりました♪ やった~!


夫と息子がちょっと出かけたので、好きな音楽をかけて、メールのチェックをしながらひとりで食べちゃえ!と思ったのですが・・・

 ふたが開かない。。。


瓶のふたを開ける秘密兵器を、片っぱしから試してみました。
大抵は下の写真のオープナーで大丈夫なのですが、このふたは大きすぎてはまらない!


こちらはゴムのような材質で、ふたに全面的にかぶせるタイプ。 
やはり道具自体の大きさが足りません。


日本の100円ショップで買ったこの品も、すべってダメ。


ふたをハンマーで叩く、逆さにして熱湯にしばらくつける、輪ゴムを巻く、ゴム手袋をする・・・
今までに試したことのある色々な裏技が、頭に浮かびます。
でも、面倒くさい。。。

夫か息子がいれば、何も苦労することはないのにな。
食べたいと思ったら、すぐに食べたい!帰って来るまで待てません!!


「瓶のふたの開け方」でネットを検索してみました。
いい方法をみつけちゃった! 本当に簡単に開きましたよ♪

「瓶を逆さにして、10回位叩きつける」というシンプルな方法で、特別な道具は何も必要ありません。
うるさいし傷がつくといけないので、下にタオルなどを敷くのがおすすめです。
10回も叩かなくても、4、5回で大丈夫でした。



か弱き女性やお年寄りにとっては、自力では開かない瓶のふたが多すぎます!!
企業側も、売りたいと思うならもっと工夫してほしいな。

以前読んだことのある曽野綾子さんの小説「天上の青」は、連続殺人犯を題材にしています。
被害者のひとりは、老人の力ではふたが開かないジャムを作っている会社の社長のお嬢さんでした。

おばあちゃんに同情するあまり、そんな風に思考が飛躍してしまうことに驚いたけれど、今日はちょっぴりだけその犯人の気持ちがわかったりして・・・? (まさか!)

この裏技を知ったら、取り柄は力があることだけ・・・なんていう旦那様や彼氏はいらなくなるので、ポイしちゃう人が出てくるかも。


裏技のおかげで、めでたくチップス&サルサをいただくことができました。
私のストレスも、すっかり解消!(根が単純なので、好きなものを食べるとすぐに機嫌が直ります。)


時々私にドラムを教えてくれる息子、今日のレッスンはサンバのリズムでした♪
両手両足がもつれる・・・でも、めちゃ楽しい!

明日からまた元気になれそうです。 V(^-^)


おまけ 高みへと導いてくれるような Itzhak Perlman(イツァーク・パールマン)の演奏も、
       リラックス効果絶大です♪
       神への祈りのような、ブルッフヴァイオリン協奏曲 第2楽章
       大切な友人との特別な思い出のある曲です。


2012/10/11

プロポーズの言葉は?

10月8日は、私たち夫婦の結婚記念日でした。
もう29回目!早いわ~ 30回目の来年は、真珠婚式と呼ばれるのですね。

少し遅れてしまったけれど、夫とイタリアンレストランでディナーをいただきました。
日曜からの「イタリア小旅行」の続きです。

東京近辺と違って大したお店はないのですが、この Tutto Bene は割とおしゃれ。
外側のクリーム色の壁、明るい気分にさせてくれます。 内装もなかなか上品な感じ♪


Tutto Bene というイタリア語の店名は、"All is well." という意味なのですって。
 「全てがうまくいっている」「万事好調」ってことでしょうね。
まるで私たちの結婚生活みたいな・・・? (うそうそ。。。)

食器は、可もなく不可もない真っ白なもの。 カトラリーもごくありきたり。
でも、ていねいに料理されているのが伝わってくるお食事でした。
ファストフードの店が多いこの町では、貴重な存在です。


まずは以前にも頼んだことのある、夫も私も大好きなグリーンオリーブのスープ
数ヶ月に一度メニューが変わっても、これは定番・・・この店の看板料理のひとつかな?
マスカルポーネチーズを使った濃厚なお味で、ガーリックも効いていて美味で~す!


前菜は、カラマリのソテー。
イカのことを、こちらではよく calamari と言います。
Arroz negro(黒米)と共に盛りつけられ、ちょっとスパイシーな緑色のサルサも添えられていました。


黒米は何となく体に良さそうな気がするし、全然違う食感の2品がサルサとからまり合って楽しい組み合わせ! (親父ギャグ、夫が大好きなのです。)


お次はメイン。
私がオーダーしたのは、エビのリゾットです。 久しぶりに、おいしいエビをいただきました。

海からはるか遠く離れたミネソタに住んでいると、なかなか新鮮な海産物を食する機会がないのですが、これは冷凍物ではないとのこと。


米がべちゃっとしていなくて、固めのアルデンテに仕上がっている点も気に入りました。

夫がオーダーしたのは、チキンカチャトーレ(チキンのトマト煮込み猟師風?)。
リコッタチーズのニョッキが乗っています。


アメリカの田舎では、日本みたいに創意工夫を凝らした雰囲気の良いレストランが滅多にありません。
自分で作った方がおいしいや・・・となってしまいます。
今日は、久々のヒットで大満足でした。 お腹がいっぱいになり、残念ながらデザートはパス・・・



ところで、プロポーズの言葉は何だった?と時々聞かれるのですが、正直言ってよく覚えていません。

ドラマの中でお決まりなのは、

夜景の美しいおしゃれなレストランで、ワインを片手にフランス料理を共にいただく二人。
ちょっとの間沈黙が訪れ、おもむろに彼が小さな箱を取り出す。
首をかしげながら彼女が箱を開けると、そこには光り輝くダイヤモンドの指輪が!

こういうパターンなのですけれどね・・・
それはなかったな~


私たちは、何となくいつの間にか、お互いにそう心に決めたという感じ。

どういう経過でそんな話になったのか記憶が定かでないのですが、はっきり覚えているセリフがあります。

「必ず君を幸せにするよ!って約束する男がよくいるけれど、僕はそんな約束はできない。
 相手に幸せにしてもらおうなんて思うのは間違っている。
 自分自身に幸せになろうという意思がなければ、本当の意味での幸せはいつまでもつかめないよ」

こんな風に言われました。 (もちろん英語でですけど。)

・・・ええっ???

その時は、なんちゅうことを言う奴じゃ!と思いましたが、よ~く考えると、それってものすごく深いお言葉かも・・・?
薄っぺらな甘い言葉をささやく男より、誠実に思えました。

それから30年弱、私たちの結婚生活にはそれなりに山も谷もありましたが、あの時の言葉を時々かみしめながら歩んできました。

若い頃はもっと、自己中で面倒くさがりで待ちの姿勢だった私ですが、ささいなことにも感動し感謝すること、自分からどんどん楽しみを見つけていくこと、ぐだぐだ文句言っていないで行動すること・・・などを、次第に身につけてきたのではないかと思っています。

夫よ、これからもよろしくね!

2012/10/07

イタリアへ小旅行♪

今日は、今シーズン最初の正式なコンサートでした。
7月にも1回ありましたが、もっとカジュアルなものでしたので・・・

9月23日のブログでご紹介した、あのイケメン作曲家(ただし若い時だけね)バーバー Barber の曲でスタート。

そして、いつもファーストヴァイオリンを一緒に弾いている高校生の男の子が、メンデルスゾーンピアノ協奏曲では、何とピアノのソリストとして登場!

彼のお兄さんも、今日はイタリアの作曲家カプッツィコントラバス協奏曲 第1楽章のソロを務めました。
オーケストラパートのアレンジも、彼自身の手によるものでした。

まるで双子のようにそっくりな二人です。



休憩時間に話を聞いたら、彼らは何と11人兄弟ですって! (一番下の子は、まだ生後10ヶ月!)
家にピアノが5台もあって、みんな複数の楽器が弾けるそう。

一体、どんだけ金持ちなんだか・・・
それに、金太郎飴みたいに、兄弟みんなほぼ同じ顔をしているような気がします。

家でいつもアンサンブルを楽しんでいるそうで、さぞすばらしいご家族なのでしょうね♪
ご両親、偉い!いろんな意味で・・・


ピアノ協奏曲の第2楽章は特に、ロマン派メンデルスゾーン独特の甘い香りに満ちています。
聞いていると恋をしたくなってしまうような、美しいピアノのメロディーにうっとりでした。

でも残念ながら、第2楽章でファーストヴァイオリンが登場するのは、最後の17小節だけ。
それもよく聞こえない地味な分散和音で、完全に「縁の下の力持ち」です。

甘美なメロディーは、低弦やホルンが担当。
じっと待っている間に、寝ちゃった人がいなくてよかったわ。。。



プログラムのメインは、同じくメンデルスゾーン「イタリア」でした。
彼の交響曲の中では、多分一番親しまれているのではないかしら。

第1楽章は躍動感に満ちたリズムとメロディーで、陽がさんさんと降り注ぐようなイメージ。
気分はイタリアへと飛んで行き、演奏していてもどんどんハイになっていきます。

ただし、テンポが速くて指が回らなくなりそうな長いフレーズが多いので、自宅練習はものすごく大変でした(汗;)

第2楽章はゆったりとしたテンポで、素朴なメロディーです。

荷物を背に乗せたロバと共に、夕日に照らされながらどこまでも歩き続け、その影が長~く伸びているような絵が、私の頭の中に勝手に浮かんできました。
なぜロバなの?と突っ込まれても困るのですが・・・

第3楽章は、優雅な踊りを感じさせるような3拍子です。
中間部のホルンの和音が、のどかに響いてきれい!

第4楽章は打って変って、出だしからパワフル!
サルタレロ saltarello と表記がありますが、これはローマのカーニバルでメンデルスゾーンが目にしたかもしれない、動きの激しいナポリの民族舞踊だそうです。

どんどんテンションが上がっていき、お客様も演奏者も一体になって興奮状態となります。
まるでロックコンサートみたいな熱狂ぶり!?

テンポの速い、川のうねりのようなタランテラ、各パートの絡み合いがうまくいかないととってもダサいのです。
最後まで心配でしたけれど、本番では崩壊することなく大成功でした♪

お客様にも、イタリアへの小旅行気分を味わっていただけたかな?



以下が、今日のコンサートのプログラムです。


     First Essay for Orchestra, Op.12 (Samuel Barber)

     Piano Concerto No. 1 in G minor, Op. 25 (Felix Mendelssohn)
       1. Molto Allegro con fuoco
       2. Andante
       3. Presto

     Concerto for Double Base (Giuseppe Capuzzi)
       1. Allegro moderato


     Symphony No. 4 "Italian Symphony" in A major, Op.90 (Felix Mendelssohn)
       1. Allegro vivace

       2. Andante con moto
       3. Con moto moderato
       4. Presto


下の動画は、プロの演奏による「イタリア」です。
(この Gustavo Dudamel というベネズエラの指揮者、ちょっとした表情が「間寛平を若くしてもっと整えた」みたいな時があるように思うのは私だけ?)


意外といけるグリーントマトのフライ

雪のため、あわてて収穫した野菜ガーデンのトマト・・・まだ熟していないものも残っていました。
夫が、グリーントマト(日本では青トマトと言うのかな?)をフライにするとおいしいよ♪と言います。 子供の頃食べたそう。

  う~ん・・・あまりおいしそうには思えないよな~・・・

じゃあ作ってあげるよ!とのありがたい(そして、しつこい)お言葉なので、任せることにしました。

薄くスライスして塩こしょうし、フライの衣をつけて揚げるだけのシンプルなレシピです。
小麦粉には、パプリカカイエンペッパーを少し混ぜたと言っていましたけれど。

スライスしたグリーントマトは、こんな感じ。


やっぱり、全然おいしそうではない。。。
トマトは赤いという固定観念があるので、違和感ありすぎ!

で、フライにするとこんな風になりました。
料理の名前はそのまんま Fried green tomatoes フライドグリーントマトだそうです。


これに、夫特製のディップ企業秘密らしいけど、マヨネーズがベースとのこと ⇒ 聞き出してコメント欄に追加しました!)をつけました。
恐る恐る一口食べてみたら、

     おいし~~い!!!

これは意外といけますよ♪ 息子も、なんじゃこれは?と言いながらもパクパク・・・


熟していないグリーンのトマトは、実がしっかりしていてフライの衣もつけやすく、揚げてから時間が経っても水分が出てきません。
赤いトマトだと、べちゃべちゃになってしまいそうですけれどね。

ただしカロリーはすごく高そう・・・一度にたくさんは食べられないよ~
それに未熟のトマトには、完熟のものにはほとんどないトマチンという有毒成分がまだ残っているので、食べ過ぎると胸やけなどを起こすことがあるそうです。

グリーンのトマト、まだこんなにあります。
放っておけば赤くなってくるのかしら・・・?


何個分かが合体したような、不思議な形のもありますね。


早い時期に同じ苗にできたトマト、横綱級の巨大なものが何個もあって、枝が折れそうでした。
チャンピオンは、重さが何と855g直径は14cmというとんでもない大きさ!

なぜか、出べそみたいのもくっついていたし・・・



こんなに大きいのが不味かったら泣いてしまいますが、幸いとても甘くておいしいトマトでした♪
サラダに使ったり、ミートソースやチリコンカンに利用したり、本当に毎日お世話になりました。

以前収穫したチェリートマトイタリアントマトの一部は、天日干しとオーブンのダブルで水分を抜き、ドライトマトにして保存。
Sea salt をふりかけてからドライにしたので、そのままつまんでもおいしいし、パスタなどに混ぜても very good!



私たちの野菜ガーデンも、今年はこれで完全に店じまいです。
また来年ね!

2012/10/04

大統領選ディベート、そして初雪

この前の記事に載せた天気予報通り、 今日は雪です!
10月初めの雪なんて、生まれて初めて・・・

この1週間で、リビングから見える景色が激変してしまいました。


ガーデンにまだどっさり生っていたトマト、凍ってしまうので今朝慌てて収穫しました。
雪景色に真っ赤なトマトって、全然似合わなくて笑っちゃいます。

せわしなく冬支度していた、庭のリスたちはどうしているかしら。
来週はもう少し暖かくなるようですけれどね。


昨日、林の中をウォーキングすると、地面はほぼ全面的に落ち葉に覆われていました。
この葉っぱ1枚1枚が、お札だったらいいのに・・・なんて、アホなことを言う夫。
すぐ近くで、鹿の姿も見かけました!


まだ紅葉真っ盛りの、出遅れ組の木もありました。



暑いほどだった週末から一転して、今日のミネソタ北部は1日中冷たい雪。
けれども、夕べは多くのアメリカ国民がテレビの前で熱くなっていたことと思います。
次期大統領選に向けて、オバマ大統領 VS ロムニー候補のディベートがテレビで放送されていたからです。

国民の知らない所で国のリーダーが決まってしまう日本とは、大違いのシステムです。
政治の話になると、信じられないほどに熱く語り出して止まらなくなる人たちが、私の周りにも何人かいます。

強い関心を持つのは良いことですが、民主党の支持派と共和党の支持派が口論を始めると大変・・・
「自分が正しい、相手が間違っている」との態度で、一歩も譲ろうとしないのは、いかがなものでしょうね。


オバマは民主党 (the Democrats) の色である、ロムニーは共和党 (the Republicans) の色であるのネクタイで登場でした。
ディベートでは、どうもロムニーの方がゆとりのある様子。 オバマ、どうした!?

税金問題、雇用問題、医療保険問題・・・色々山積みですものね。
今のアメリカにどうも元気がないのは、オバマが大統領に選ばれたからだと決めつけている人も多いようです。

期待が大きかっただけに、その後のガッカリ度も高かったのでしょう。
日本で、民主党に政権交代となった時に似ているかも?
「言うは易く行うは難し」なのは、 どこの国でも同じです。


ディベートは、話の内容だけでなく、表情、視線、声の調子、間の取り方まで、テレビの前で食い入るように見つめるアメリカ国民(だけでなく、世界中にですね)に、厳しく採点されてしまいます。
大統領選には莫大な費用もかかり、本当に大変です。

「カリスマ性」「機敏に空気を読み取る能力」「相手の言うことに即座に反応して自分の流れに持っていくセンス」
大統領に求められる要素って、私は持ち合わせていないものばかりだわ。。。

大統領選の行方は気になりますが、私はここでのんびりと、季節外れの雪景色を楽しむことにしま~す♪