2014/08/29

花いっぱい憧れのガーデン

夏の思い出シリーズその4です♪

目の前が大きな湖という家に住む友人夫婦が、ある日私たちみんなを招待してくれました。
ミネソタ滞在中、何が心に残ったか母に聞いたところ、彼らのガーデンがトップ3に入るとのこと。

私は数え切れないほど何度もその家に遊びに行っていますが、やはり行くたびに新たな感動があります。
ナチュラルな感じなのに、よくお手入れされている・・・一体毎日どのぐらいの時間をかけているのだろう。

友人に花の説明をしてもらいながら、母が日本に帰ってからも眺められるように、たくさんの写真を撮らせてもらいました。
多年草と1年草、果樹や低木などがほどよく混ざり、日なたを好むものと日陰を好むものの配置も的確です。
さすが、ガーデニングのベテランという感じ!

こういう人のことを英語では、 She has a green thumb. (彼女は緑の親指を持っている) と表現するのがおもしろいですね。
なお、植物をすぐに枯らしてしまう人のことは、 She has a brown thumb. と言うそうです。 (^_^;)


玄関前。 このハタキみたいな背の高い植物は、 King Tut (ツタンカーメン王) という名前なのですって!
カヤツリグサ科の仲間で、室内に置いてもおしゃれな感じがしそう。


拡大したところ。
古代エジプトで紙の元祖の原料になっていたパピルスって、これだったのね!
Paper という語は、パピルス papyrus に由来すると聞いて納得・・・


たくさんの種類の草花が混合する、玄関前から湖に続く小道に面したお庭。


下に置かれたブタさんもキュート♪ こういった雑貨の使い方もさすが!
このレンガも、ご夫婦で敷きつめたのです。


湖に面したテラス。 パーティーの時は、大抵ここで飲食します。


明るい日陰には、インパチェンス Impatiens の鉢植えが置かれています。
(英語の発音は、impatience 「短気、せっかち」 に似たインペイシェンズです。)
真夏の直射日光は苦手な花です。


今年咲いた最初のダリア Dahlia


1日に数時間しか陽の当らない半日陰には、ホスタ (ギボウシ) Hosta などが群生しています。


勝手に生えてきたというジュエルウィード Jewelweed (Spotted Touch-me-not) は雑草扱いだそうですが、きれいな花だこと♪

別名は 「私を触らないで」 ・・・って拒否しまくってます。 
忘れな草Forget-me-not 「私を忘れないで」 なのにね。

斑点模様が美しく、名前のとおり宝石みたい。 ツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草です。
インパチェンスホウセンカもツリフネソウ科なので、いとこみたいなものかな??
この花は、ハミングバードの大好物らしい。


花にはそれほど興味のないうちの子供たちは、目の前の湖でウォータースキー三昧。  (写真は息子です。)
Cちゃんも初めてトライしましたが、残念ながら成功せず・・・

少し風があったので、ボートに引っ張られて立ち上がる時に、スキーを揃えておくのがむずかしかったようです。
また次の機会にねっ♪


夕食のメインは、カントリースタイル (スペアリブよりお肉たっぷり) ポークリブのバーベキューでした。
豪快で、いかにもアメリカって味がします!


お庭だけでなく、家の中もとても心地良いのです♪
この家で育った3人のお子さんたち (もう30~40代ですが) は、みんなフレンドリーで心優しい。
小さなお孫ちゃんたちも、このファミリーの気質をしっかり受け継いでいるみたいです。

穏やかで愛情深い人たちに育てられたせいか、人間だけでなく代々のワンコたちもみんな良い子だわ。
うちの娘は、自分が犬を飼うことになったら、しばらくこの家に預けて躾けてもらうと勝手に決めています。


この友人夫婦の生きる姿勢 (と言ったら大げさかな?) をお手本に、私も時々軌道修正することがあります。
良きメンターが近くにいてくれて、ありがたいことです。



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2014/08/26

ミシシッピ川の源流は、家の近所!

ミネソタは、もう秋の気配? 昨日から急に気温が下がり、今夜は暖房を入れたいほどです。
真夏の暑さを懐かしみながら、今日は 「夏の思い出、第3話」 です。


世界三大河川のひとつで、誰もが知っているミシシッピ川
前にも書きましたが、実はその源流はミネソタ州にあるのです。
しかも、我が家から車で1時間ちょっとの所に! (広~いアメリカでは、1時間で行ければ 「近所」 と呼んでしまう)

ミネソタってどんな所?と聞かれた時、 「めちゃ寒くて、アメリカの冷蔵庫と呼ばれている町がある」 とか、「大小合わせると15,000以上の湖があって、夏は緑がいっぱいの美しい州」 に加えて、 「ミシシッピ川の源流がある」 ことも忘れずに自慢したいです。

Cちゃんファミリーにもぜひ見せたくて、ご案内することにしました。

義弟の友人に借りためずらしい色のバン、大勢乗せて出かける時に大助かりです。
駐車場でもパッと目立って、すぐに見つけることができるしね♪


源流のあるアイタスカ州立公園 Itasca State Park に向かって、みんなで出発!

32,690エーカーもあるこの公園内には、大小100以上の湖があり、その中のひとつアイタスカ湖 Lake Itasca が、ミシシッピ川の源流と見なされています。

32,690エーカーと聞いてもピンときませんが、換算すると約13,230ヘクタールですから、皇居 (約115ヘクタール) の115倍以上の広さです。

中にはハイキングコースやキャンプサイト、自転車用のトレイルもあり、ピクニックテーブルもあちこちに。
私たちも、持参のサンドイッチをここでいただきました。
(どうも周りの人々の視線が冷たいと思ったら、別の家族がキャンプするためにお金を払って予約していたテーブルだった・・・係員に注意され、謝りながらそそくさと片付けたのでした。。。)


ミシシッピ川の源流 headwaters には、こんな碑が立っています。

83歳の母と息子

「ここ海抜1,475フィート (約450メートル) の地を始点として、壮大なミシシッピ川は、曲がりくねった2,552マイル (約4,107キロ) の距離を、メキシコ湾まで流れる」 と書いてあります。

この 「曲がりくねった」 がくせ者・・・川の長さを正確に測るのは、かなりむずかしいでしょうね。
日本語のウィキペディアには、ミシシッピ川は全長3,779キロ、延長5,971キロと書いてあります。
この碑とは、ちょっと違うぞ・・・?

「延長」 は、モンタナ州にあるミズーリ川源流からの長さも合わせた分だそう。
ミズーリ川は、ミシシッピ川の最大の支流です。 ミズーリ州のセントルイスの北で合流します。

ミシシッピ川の本流はミネソタ州から始まり、ウィスコンシン州アイオワ州イリノイ州ミズーリ州ケンタッキー州テネシー州アーカンソー州ミシシッピ州、そしてルイジアナ州の10州を通り、約90日かかってメキシコ湾まで流れます。



源流では澄んだ水の浅瀬に石が並んでいて、ミシシッピ川をほんの数十歩で横断することができます。
そこを渡った人は長く幸せな人生を得られるという、インディアンの伝説があるそう。
  ・・・インディアン、嘘つかない・・・

石の上はすべる危険もあるので、裸足が一番。 水の中を歩いてしまえば、もっと楽ちんよ。



碑から見て左側は大人の腰のあたりまでの深さがあるようで、泳いでいる人もいました。


チビちゃんも、頑張るのだ・・・


「源流」 にあやかって、ここで結婚式が行われることも多いです。
私たちも何年か前に、友人の息子さんの結婚式に参列したことがありますが、残念ながらそのカップルはあまり長続きしませんでした。。。


延長で比べると、ミシシッピ川は、ナイル川アマゾン川長江揚子江は、長江の最下流部の別名) に次ぐ、世界で4番目に長い川です。

昔はミシシッピ川が世界一長い川と考えられていたのですが、新しい水源が発見されるたびに、ランキングがコロコロ変わってしまいます。

なお、 「ミシシッピ」 は、オジブワ族インディアンの言語で 「大きな川」 という意味だそうです。
あまり芸のないネーミングだな・・・

英語で書くと、Mississippi s i がそれぞれ4個ずつ大サービスで入っていますね。
英語圏の人にとっても、これはスペリングを間違えやすい単語のひとつです。
"What you'll never MISS IS SIP PI." と分けて覚えるとよいそうですよ。


おまけ 母と息子、28年前にも同じ場所で並んでいた・・・
     人の様子はだいぶ変わっていますが、景色はあの時のままです。




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2014/08/24

オージー英語の鉄ちゃん ♪

息子の彼女Cちゃんは、オーストラリアで生まれ育ちました。
オーストラリアの大学で日本語の授業を受けたのは、わずか2学期間だけ。 その後、あこがれの日本で仕事をしながら、実地で学んだそう。

息子と知り合ったのは、去年の秋が始まる頃だったかな。 アメリカは、今回が初めてだそうです。
とても人懐っこくて、元気で素直でかわいらしい子・・・息子よ、良い人に出会えてよかったね。 (✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ

日本語で普通に会話ができるので、母の話し相手にもなってくれて助かります。
メールの送受信も、日本語でOKなのにはびっくり! (爪の垢を煎じて、夫に飲ませたい。。。というか、私も飲みたいわ。)


話には聞いていましたが、Cちゃんのお父さんは大の鉄道ファン。
以前は、鉄道関係のお仕事をなさっていたそうです。 毎日楽しかっただろうな。

鉄道についての話を始めると、もう止まらない!! 何時間でもしゃべり続けそうな勢いです。
「オタク」 では語弊がありますので、ここでは 「鉄ちゃん」 と呼ばせていただくことにしましょう。

鉄ちゃん父娘です

今回もミネソタ到着前に、アメリカ各地の鉄道関連の博物館を訪れたり、電車に乗ったりしてきたそうです。

ミネソタ滞在中の1日は、息子がCちゃん&ご両親を、ダルース Duluth までお連れしてご案内しました。
ダルースは、五大湖のひとつであるスペリオル湖の最西端に位置する都市です。

スペリオル湖鉄道博物館 Lake Superior Railroad Museum で、鉄ちゃんは写真や動画を撮りまくっていたらしい。


この博物館には、スペリオル湖周辺で採れた良質な鉄鉱石などを運ぶのに使われていた列車が、数多く陳列されています。

美しい建物だこと・・・鉄道ファンでなくても、一度は訪れてみたくなりますね。
 (写真は、http://www.lsrm.org/Home/about.html より)


きかんしゃーマス Thomas the Tank Engine も走っていたそう。
惜しい所で時間が合わずに乗れなかったとのことで、とても残念そうな様子だったのは息子です。

彼は子供の頃、トーマスが大・大・大好きでした。
 「きかんしゃトーマス」 のコーナーがあった子供番組 ひらけ!ポンキッキ」 を、私もよく一緒に観ていたな~
トーマスの他にパーシーやゴードン、ヘンリーなど、みんな懐かしいです。



私たちの家の近くの町にも小さな博物館があり、ここはみんなで訪れました。

この博物館にも、鉄道のジオラマが!
グルグル回る列車を目で追うと、夏の景色と冬の景色が半々になっています。




ある日のこと、みんなで線路近くにある戦没兵士の記念碑の辺りをウロウロしていました。
すると、偶然にも遠くから汽笛 (警笛?) がポーッポーッと聞こえてきましたよ~♪

鉄ちゃん、子供みたいにうれしそうに線路近くまでダッシュ! ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ・_・)┘
さっそくカメラを構えていました。 すばらしいタイミングで列車がきてくれてよかったこと。

ついでに私も写真を撮ったら、鉄ちゃんの腕も写ってた・・・運転手さんに向かって手を振っていたらしい。


確かに列車がゴトンゴトン走る音って、心躍るよね・・・私も大好きだな ♥♥♥


この辺では昔、森林の伐採業がとても盛んでした。
伐採した木材を遠くまで運ぶのに使われていたのが、この鉄道です。

当時の駅の建物は、内装は変わっていますが、レストランとして今でも使われています。
切符の販売機や待合室のベンチなど、そのまま残っているみたい・・・

これは、レストランがユニオン駅 Union Station という名だった頃の写真。
何度かオーナーが変わり、今ではメキシコ料理の店になっています。



さて、お話好きな鉄ちゃんはオーストラリア人ですから、もちろんオージー英語で話します。
「エイ」 が 「アイ」 に近くなるので、アメリカ中西部の英語 (あまり癖がなく、標準に近いとされている) に慣れている私は、会話中に戸惑うことがしばしば。
トゥデイはトゥダイ、レインはライン、エイトはアイトのように聞こえます。

「アイ」 に変わる程度は、きっと住む地域や年代、人によっても違うのでしょう。
もっともっと極端なオージー英語も聞いたことがあります。
Cちゃんの英語は、ご両親に比べるとアメリカ英語に近いです。

Here の発音は、アメリカでは後半が口ごもったような音になるのに対し、オージー英語はカタカナの 「ヒア」 そのままにとても近く、日本人にはこのほうがわかりやすいかも。
後半の口の開け方が、アメリカ人とは明らかに違います。

Tomato もアメリカ人は 「トメイトゥ」 と発音するのに、オージー英語はカタカナ英語とほぼ同じ 「トマトゥ」 なので、ちょっとびっくり!
イギリスの植民地だった歴史があるので、イギリス式に近いようです。

日本で子供たちに英語を教えているCちゃん、アメリカ人の先生よりわかりやすいと言われたそう。
世界には色々な英語があるのだと、改めて納得!


オージー英語で鉄道について熱く語り続ける鉄ちゃん、こんなに大好きなものがあるって、羨ましくなるほど幸せな人生ですよね♪
決してバカにしたりせずにニコニコと付き合う、Cちゃんとお母さんもすばらしいです。



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2014/08/22

ホットドッグとジープデイ

あら~、気付いたら8月ももう下旬ですね。
1人で落ち着ける時間はほとんどなかったため、ブログもずい分長いことご無沙汰してしまいました。。。

実は、息子とその彼女Cちゃん、そして83歳になる私の母が、日本から遊びに来ていました。
同じ日にCちゃんのご両親もオーストラリアからいらして、ここミネソタで一斉に集合・・・
数日遅れで娘もミネアポリスから戻ってきて、毎日ワイワイと賑やかでした。

天気にも恵まれてお楽しみが盛りだくさんだった日々の出来事、とても一度には書ききれないので、少しずつご紹介しますね。


まずは、ジープデイ Jeep Day のこと。
親戚や友人も加わって、計3台のジープに分乗し、林の中を探検することになりました。

その前に、ホットドッグで腹ごしらえ。
典型的なアメリカンランチで、Welcome to USA! という感じです。

景色と空気のきれいな場所で食べると、たかがホットドッグでも何ておいしいのでしょう。
ポテトサラダは、母が持ってきてくれたキユーピーマヨネーズを使って、日本式に作りました。


母とCちゃん。 日本でも何度も会っているので、すでに仲良し♪
Cちゃんはオーストラリアとフィリピンのハーフですが、日本語はペラペラで、読み書きもできます。


みんなで、おしゃべりに花が咲きました。


母と私は、夫の友人のジープの一番快適な特等席に座らせてもらいました。


ビール片手に、みんな楽しそうでしょ?


こんな川、渡れるのだろうか・・・?


楽勝でした!


赤ちゃんたちも参加。 この子たち、たくましく育つだろうな~



家の前の湖でのクルージングも、ほぼ日課のようになっていました。
ミネソタ州の州鳥、ルーン Loon も、ボートのすぐ近くまで来てくれ、皆さんを歓迎してくれた様子。

ミネソタの夏・・・太陽ギラギラで気温が高い日でも湿度は低く、汗はほとんどかきません。
猛暑の日本から来た母にとっては、それだけでもずい分楽だったようです。


時差ボケもなく、全ての行事に積極的に参加していた母・・・私も、あの元気さを見習いたいな。。。



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2014/08/02

アメリカ流の葬儀

楽しいパーティーのハシゴだった先週末とは一転して、今週末は知り合いの葬儀が何と2件ありました。
お1人は83歳のおじい様で、夫だけが葬儀の前日に行われる visitation (日本のお通夜みたいなもの) に、夕べ参列してきました。

そして今日は、近所の友人夫婦の息子さんの葬儀に参列。
友人夫婦の通う教会には既にその83歳の知人の葬儀の予約が入っていたため、funeral home (葬儀場) で行われました。

亡くなった息子さんは、うちの息子と同い年。
まだ私たちが夏にだけミネソタに来ていた頃、一緒に楽しそうに遊んでいたのを思い出します。



彼の突然の事故の知らせを受けたのは、月曜日でした。
沈痛な声の友人からの電話に、私たちも言葉を失いました。
我が子を亡くす・・・これ以上の深い悲しみが他にあるでしょうか。 考えただけで胸が張り裂けそうです。

食事の支度どころではない大変な時、周りの人たちが食事を作ってお届けするという温かい習慣が、アメリカにはあります。 (田舎だけかも?)
義父が亡くなった時にも、義母の時にも、皆さんが色々持ってきてくださってありがたかったです。

今回も、夫は当然のように 「何か作って届けよう!」 と私に提案してきたのですが。。。

こんな時はきっと誰にも会いたくないし、そっとしておいてほしいのでは・・・私はそう思ってしまいました。
近所関係が希薄な、日本の都会で育ちましたからね。

話し合った結果、結局はアメリカの田舎で育った夫の提案どおりにすることに。
「郷に入れば郷に従え」 です。
お渡しするだけで、長居せずに立ち去ろうということで意見一致。

9種の野菜を入れた栄養たっぷりのスープをコトコトと煮込み、ホームメイドのパンと生チョコ (バレンタインデーの時に差し上げたら、えらく気に入っていたもの) と共にお届けしました。

感謝してくれた様子だったので、やっぱり夫の言うとおりにしてよかったのかな。
元気を出すのに少しでも役立ってくれたのなら、うれしいのですけれど。

実はよけいなお世話だったかもしれない、ありがた迷惑だったかもしれない、空気が読めない人と思われたのでは・・・と考えてしまうのです。

バター・生クリーム・卵入りのホテルブレッドを焼きました

今日の葬儀には、ご親戚や友人たちが大勢かけつけ、共に彼の冥福を祈りました。

まだ幼い3人のお子さんたちは、何だか訳がわからない様子。
きれいな服を着て、無邪気に喜んでいるお嬢さんの姿が、余計に涙を誘います。
パパのことは、そのうちに忘れてしまうのだろうな。。。

服と言えば、誰もが黒一色の日本の葬儀とは全然違って、こちらでは何でもありなのです!
普段よりはきちんとして地味な色の服装の人が多いですが、ご遺族でさえ黒ばかりではありません。

ジーンズやショートパンツ姿の人も、赤やオレンジなど派手な服の人も結構いて、カルチャーショックです。。。 (これも、田舎だけかも)
アメリカでの葬儀にはもう何度か参列していますが、こういった服装にはどうしても違和感を覚えてしまいますね。

亡くなった方とご遺族に対して最大限の敬意を払い、誰もが正装で参列し、全てが厳かに行われる日本式の葬儀しか知りませんでしたから。


ただし、アメリカ流葬儀にも素敵だなと思うところがあります。

1.故人の写真をコラージュにして、家族や友人、夢中だったこと、得意だったことなど、生前の姿を紹介。
2.親しかった人たちが順に立ち上がって (有志だけです) 、故人についての色々なエピソードを参列者に紹介する時間が設けられる。

全ての葬儀で行われるわけではありませんが、亡くなった方についてより詳しく知ることができて良い習慣だと思います。
ローカル新聞の死亡記事 obituary にも、故人の生涯がかなり詳しく書かれています。


Viewing というのは、funeral の前日や直前に行われる、故人との対面の場です。 ご遺族に言葉をかけたり、ご遺体と最後のお別れをします。
日本のお香典にあたるものは、 Sympathy card に現金や小切手を同封してお渡しするのが一般的です。

故人や遺族の意思、宗派、亡くなった時の状況などによって違いますが、今回は既に火葬されたお遺灰が、色とりどりの美しいお花のアレンジメントに囲まれていました。
フィッシングとハンティングが何よりも好きだった彼ですので、釣竿も供えられていましたよ。



ところで、今日はとてもびっくりしたことがありました。
気がついたのは、会場で私ひとりだけ。
そちらに気を取られて、しばらくの間、皆さんの話す英語が全然頭に入って来なくなってしまいました。

何だったと思います???

葬儀が始まる前に、静かにBGMが流れていました。
あれ?もしかして尺八の音?

「ブラームスの子守唄」 に続き、突然 「さくらさくら」 が始まった時にはひっくり返りそうでした!!
こんな時にこんな所で、懐かしい日本の歌に会えるとはね~♪

続いて、何と 「とんび」 も!
小学校の音楽の時間に習った 「と~べとべ、とんび。空高く」 という歌詞の歌ですよ。
確か途中で、 「ピーヒョロー、ピーヒョロー♪♪」 なんて出てきたな。 楽しすぎるだろっ!


Funeral home の選曲なのでしょうが、妙に場違いで、しかもその場違いさを誰もわかっていない。
夫にだけそっと教えましたけれどね。


葬儀の後にはみんなラフな格好に着替え、亡くなった息子さんのご両親である友人夫婦の家の庭で軽食をいただきました。
親族の持ち寄りのお食事で、デザートも何種類もあって豪華版。

庭には子供用のプールやトランポリンが並び、葬儀の直後とは思えないほどみんなの笑い声が響いていました。

知らない人が見たら、普通の楽しいファミリーパーティーか何かだと勘違いすることでしょう。
日本だったら、こんな時に笑ったり騒いだりしていたら顰蹙ものかも?

ご両親ももう涙は隠して、皆さんに笑顔をふりまいていました。
強いなあ・・・

悲しみに打ちのめされる瞬間が、まだまだ何度も彼らを襲うだろうことは間違いありませんが、前向きな一歩を踏み出そうと努力している彼らの姿に、頭が下がりました。

周りの方たちも彼らなりに気をつかい、湿っぽくならないようにわざと明るくし、ご遺族をサポートしようとしているのかもしれませんね。


日本とはずい分違う、アメリカ流葬儀。
戸惑うことも多く、色々と考えさせられた1日でした。



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