2015/11/30

2015年 サンクスギビングの豪華 (?) メニュー

サンクスギビングデー (感謝祭) のパーティー、今年は下の義妹の家で週末に行われました。
水曜日から家に来ていた、ミネアポリス在住の娘も参加♪

義妹の家は、ミネソタ州の北部に位置する我が家から、さらに北西に車で2時間半ほど。
途中で、インディアン居留地も通って行きます。

17世紀にイギリスからアメリカに渡ってきた清教徒たち、最初の年は寒さと飢えに苦しんでいましたが、先住民であったインディアンから、農業や、狩、漁の仕方を教えてもらい、何とか冬を越せるようになりました。
収穫を感謝し、神を祝福し、インディアンにも感謝してお礼に食事に招いたことが、感謝祭の始まりだと言われているのですが・・・

恩人であるはずのインディアンは、その後虐殺や略奪の対象となり、現在では居留地に追いやられ、そこに並ぶ家は粗末でドアや窓も壊れていたりします。
アメリカ政府に保護され、高等教育の機会も与えられているはずなのに、働く意欲をなくした彼らの多くは昼間からお酒を飲むような生活。 アメリカの闇の部分のひとつとなっています。

多くのアメリカ人はその闇にはとりあえず目をつぶり (?)、サンクスギビングには家族や親しい人同士が集まって、いつもより豪華な食事を共にします。


曽祖父母が使っていたダイニングセット、銀のカトラリーなどを受け継いだ下の義妹は、それらを本当に大事に手入れし、使ってくれています。


今年のパーティーも、みんなが子供の頃から親しんできたような、典型的なメニューで行うことに決まり!
いつもの通り、みんなの持ち寄りです。

ターキー、ハム、ドレッシング (今年知りましたが、角切りパン、セロリ・人参などの野菜を混ぜたものなどをターキーのお腹に詰める時はスタッフィング、別に焼く時はドレッシングと呼ぶのだそう。 サラダドレッシングではありません)、マッシュドポテト、スイートポテト、グリーンビーンズ (さやいんげん) のキャセロール、ワイルドライス、レフサなどが並びました。


少しずつ取り分けても、色々あるのでお腹いっぱい!


デザートは、写真を取り忘れてしまいました。。。
焼き立てクッキー (マカデミアナッツとホワイトチョコチップ入り) と、アイスクリームの組み合わせ。
クッキー自体がものすごく甘かったので、アイスクリームにキャラメルソースをかけたら、とんでもない甘さに!

甥の長女 (年明けには、もう2歳) と、うちの娘のコーギーも参加で、全部で12人+1匹でした。


クリスマス用のバンダナをプレゼントされました!

ニカラグアのリゾートで短期のアルバイトをしている義妹の長女とも、日本で働いているうちの息子とも、それぞれスカイプでみんなで話すことができ、テクノロジーの進歩に大感謝!

サンクスギビングが終わると、すぐにクリスマスの準備が始まります。
その前にまたクリスマスコンサートがあるので、練習もしなくては・・・


今年のサンクスギビングに私が作ったのは、恒例となったスイートポテトのキャセロール (レシピはこちら) と、新顔のグリーンビーンズのキャセロール

グリーンビーン・キャセロールの簡易バージョンは、缶詰のグリーンビーンズ、キャンベルの缶詰のクリームオブマッシュルームスープと牛乳などを混ぜて型に入れ、上にフレンチフライドオニオンを乗せてオーブンで焼くものだそうです。
私も、どこかでいただいたことがあるような気がします。

おせち料理のいくつかと同じように、出されるから食べるけれど・・・あまりにも定番すぎて、それほど感激されるようなものではないようです。
フレンチフライドオニオンは確かにおいしいですが、すごいカロリーですしね。

今回は生のいんげんとマッシュルームを使い、クリームソースも手作りにしたところ、大好評 (半分はおせじか・・・?) でしたので、レシピを載せておきますね~
2番目の写真の、前列一番左がグリーンビーン・キャセロールです。

グリーンビーン・キャセロール Green Bean Casserole
 《今回は直径8インチ (約20cm) のキャセロール使用》

材料 
  生のさやいんげん  400g
  生のブラウンマッシュルーム  200g 
  にんにく  2かけ
  バター  大さじ4
  All purpose flour (日本では薄力粉)  大さじ4
  チキンブロス  1カップ (240cc)
  Heavy whipping cream (生クリーム)  1カップ (240cc)
  【トッピング用 パン粉  適宜
         バター  20~30g

作り方
 1) いんげんはヘタを取り半分に切る。 塩少々を加えた熱湯で5分位ゆで、ザルにあける。
 2) 鍋にバターとみじん切りにしたにんにく、スライスしたマッシュルームを入れ、しんなりするまで炒める。
 3) 小麦粉を加え、全体に混ぜ合わせてよく火を通す。
   そこにチキンブロスを加え、時々混ぜながらとろみがつくまで中火にかける。
 4) 生クリームも加えて少し煮詰め、塩こしょうで味を調える。
 5) いんげんを混ぜ合わせ、型に入れる。 上にパン粉を散らし、薄くスライスしたバターをその上に乗せる。
 6) 華氏425度 (約220℃) に予熱しておいたオーブンで、約15分焼く。
   *電子レンジで温め、オーブンのブロイル (グリル) 機能を使って表面にこんがり焼き色をつけてもよい。


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2015/11/20

「みそまる」 を作ってみた

みそまる という、何だか可愛らしい名前のものが、日本で話題になっているらしい。
アマゾンのおすすめ書籍がメールで届いた時に、初めてその名を知りました。
宝島社と二見書房から、「みそまる」 という本が出版されています。

偶然にも、「ハンティングやもめ中のひとりごはんに、インスタントみそ汁があればいいのにな~」 と思っていたところ。 1人分だけ作るの、面倒だもの。

欲しくなった時に熱湯を注ぐだけで出来上がり・・・が実現するよう、「味噌汁の材料を前もって丸めて保存しておく」 というアイディア、すばらしいわ。
ってことで、みそまるは私のリクエストにばっちり答えてくれそうじゃないの!

一番オーソドックスな和風みそまるの材料を見たら、家にあるものばかりでしたので、さっそく作ってみました。

和菓子みたいな みそまる ちゃん!
味噌160g以外に用意したのは、以下の5点です。

  顆粒だし 4g
  乾燥わかめ 2g
  グリーンオニオン (小口切り) 5g
  油揚げ (オーブントースターで焼いて小さく切る) 8g
  乾燥ゆず 1g

クックパッドミソガールさんのレシピを参考にさせていただきました。

     Cpicon 【人気NO1】 和風みそまる by ミソガール

オリジナルでは、グリーンオニオンではなく乾燥ねぎを2gです。
顆粒だしの代わりに、鰹・いりこ・昆布などの粉、計15gをブレンドすると、さらに本格的な味になるそう。
味噌も何種類かミックスすると、より深みのある味になるとのこと。


全部の具材をボウルに入れて、混ぜ合わせたところ。


合計180gになったので、それを18gずつに分けてラップに乗せ、そのまま丸めました。
本当は手でまんまるに丸めるらしいけれど・・・


クックパッドには、他に中華風、イタリアン風など、いろんなみそまるレシピが出ています。

みそまる普及委員会というサイトには、まるでチョコレートトリュフのような美しいみそまるたちの画像が!
おしゃれ~ 楽しすぎるぅ ♥♥♥  
遊び心のある、こういうチマチマしたものが大好きです。


みそまるのひとつをお椀に入れ、熱湯150~160ccを注げば、お手軽に味噌汁がいただけます。
 (下の写真では、わかめが下に沈んじゃった・・・)

後から七味唐辛子を少しふりかけたら、さらにおいしかったです。
初めから、みそまるに仕込んでおいてもいいかも。 すりゴマなんかもよさそうですね。


ゴディバチョコの空き箱に入れたり、キャンディ風に包んだり、色々工夫すれば、あっと驚くギフトになりそう。
気になる彼のハートを射止めるのにも、もってこいですね! 今の時代は、その逆もありかな?

保存期間は、冷蔵庫で2週間、冷凍庫で1ヶ月が目安だそうです。
私は生のグリーンオニオンを使ったので、傷まないよう冷凍庫に入れました。
きっと、あっという間になくなりそうだ・・・

これも偶然ですが、こちらの親戚にも、味噌汁の作り方をぜひ教えて欲しいと頼まれたばかり。
味噌や顆粒だしをゲットする気、満々です。
私は普及委員会の回し者ではありませんが、みそまるのことも教えてあげて、ミネソタでも普及させようっと!

そう言えば、Minnesota の中には miso の音が含まれてるし、カタカナでは同じ4文字だし、覚えやすい名前かもね。
こちらの人は、勝手に 「マ」 にアクセントをつけて 「ミソマ~ル」 って言いそうだな。。。


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2015/11/17

イケメンロックヴァイオリニストの集客力はさすが!

ギリギリで楽譜を受け取った曲もあったコンサート、大好評のうちに終了してほっとしています。

2年前の2013年夏に、ゲストミュージシャンとして参加してくださったお二人と、今回も共演でした!
(その時の記事はこちら

ナイスルッキングなロックヴァイオリニスト、アーロン・マイヤー Aaron Meyer さんは、オレゴン州在住。
東南アジアや南太平洋の僻地に、11ヶ月もの旅に出かけたこともあるそうで、彼の音楽性に多大な影響を与えています。

相棒のギタリスト、ティム・エリス Tim Ellis さんと共に再出演してくださるとの話を聞いてから、私たち団員も、町の人たちも何だかそわそわ・・・


ギターの Tim さんも、数々の賞を受賞しているミュージシャン兼作曲家の実力派。
何と6人のお子さんのパパ! 前回も今回も演奏した Six Gifts という曲のタイトルは、彼の大切なお子さんたちを意味するそうです。


彼らのオリジナルの曲、クリスマス音楽 (ちょっと気が早いですけれど)、クラシックやポップスの曲をアレンジしたものをそれぞれ数曲、演奏しました。

ヴィヴァルディの 「四季」 は今年の2月に全曲通して演奏したばかりですが、今回は 「冬」 だけを、ギターの他にドラムとエレキベースギターも加えて、 ロック風アレンジで。
(今年はまだ雪景色ではないので、「秋」 のほうが良かったかな?)

Aaron さんのヴァイオリンソロは、時には思い切り情熱的に、時には柔らかに、とても表情豊かです。
私たちが演奏したのはオリジナル通りなのに、アレンジによってずい分印象が変わること!
途中で、One , two, three! と掛け声まで入って、ノリノリ♪ 客席も大いに沸いていました。


オーケストラだけの曲と、彼ら二人を交えた曲と交互で、お客様を飽きさせないプログラムだったと思います。

懐かしい 「サウンド・オブ・ミュージック」 のメドレーもありました。
「私のお気に入り (My Favorite Things)」 「エーデルワイス」 「ひとりぼっちの羊飼い」 「ドレミの歌」 など、老若男女にとって親しみのある曲ばかり。
後世に残る名曲がこれほどたくさん生まれたミュージカルも、なかなかないですよね。

John Williams 作曲の Air and Simple Gifts は、2009年1月オバマ大統領の就任式で、イツァーク・パールマン Itzhak Perlmanヨーヨー・マ Yo-Yo Ma などによって演奏された曲です。
寒い時期でしたので、楽器への影響、調弦の難しさなどを考慮して、実際には事前に録音した音を使ったったらしいけど・・・

私たちは、これをオーケストラ用にアレンジしたものを演奏しました。
どこか懐かしさを感じるシンプルなメロディーが壮大に変化していき、色々な楽器の音が複雑に絡み合います。



義弟は北の町から、夫の従妹は南の町から、それぞれ車で片道2時間半位かけて来てくれました。
夫はもちろんのこと、義妹も友人夫婦も! ありがとう~
鹿のハンティングシーズン真最中だというのに、ほぼ満席のお客様でよかったわ!


♪11月15日 (日) コンサートプログラム♪

オレンジ色が、Aaron さん& Tim さんと共演した曲です。 

     Carol of the Bells  (arr. Meyer / Ellis)
     Six Gifts (Meyer / Ellis)
     Air and Simple Gifts (John Williams)
     Wachet Auf ruft uns die Stimme (目覚めよと呼ぶ声が聞こえ) (Bach / Ormandy)
     Vivaldi Four Seasons  (arr. Meyer / Ellis)
     Sound of Music Medley (サウンド・オブ・ミュージック メドレー) (Rogers / Hammerstein)
     Emerald Shores  (Meyer / Ellis)

     <休憩>

     Siegfried Idyll (ジークフリート牧歌) (Richard Wagner)
     Do You Hear What I Hear  (arr.Meyer / Ellis)
     We Three Kings  (arr. Meyer / Ellis)
     Amazing Grace (アメイジング・グレイス) (arr. William Ryden)
     Let it Be (The Beatles / arr. Meyer / Ellis)
     The Bounty  (Meyer / Ellis)


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2015/11/14

思い切りアメリカン!なチョコレートチップクッキーのレシピ

今週末も、夫は鹿のハンティングのためにお出かけです。
この前書いたとおり、撃つ気はほとんどないのですが、格好つかないので一応猟銃は持って行きました。

鹿が増えすぎてしまうと、車との衝突事故、農作物の被害など、大きな問題が出てくるため、数をコントロールする必要があります。
それに、昔の人々のように、狩りによって 「食料」 を確保するという重要な目的も・・・

やっぱり、先祖代々の狩猟民族の血が騒ぐのね、きっと。
私のように、鹿がかわいそうだと思ってしまってはいけないようです。

泊りがけでハンティングに出かけるには、支度もそれなりに大変です。
鹿を待つ時用の、上から下までカモフラージュ柄の服 (迷彩服っていうのかしら?)、移動用のオレンジ色の服、猟銃はもちろん、鹿をさばくためのナイフ、食料に酒類、寝袋。。。

幸い夫のお仲間は、自分でも料理をする人がほとんどなので、何か作って持たせる心配はなくて楽ちん!
多分、酒の肴みたいのをみんなで用意して、楽しんでいることでしょう。


ちょっと口寂しくなった時のために、クッキーだけ焼いて渡し、気分良く出かけてもらいました。
(留守の間、私は羽を伸ばすのよ~ん♪)

アメリカで (日本でも・・・ですね)、チョコレートチップクッキーは定番中の定番。
大人も子供も大好きで、いろんなレシピがあります。 嫌いな人は、多分いないのでは?


たくさん焼けたので、1/3は夫に持たせ、1/3は湖の向こう側の家に住む友人&チビちゃんたちに、今日持って行ってあげました。 (ついでにおしゃべりも・・・)
そして、残りは自分用ですっ!! やたらとカロリー高そうだけれど。

レシピを載せておきます。 アメリカサイズのカップですので、1カップは約240cc。
日本式にちゃんと秤を使う方のために、重さも併記しますね~
チョコチップはかなり贅沢に使っていますので、もう少し減らしても大丈夫です。

思い切りアメリカン!なチョコレートチップクッキー 
  (直径6~7cm、約42個分)

材料 
  バター  1カップ (2スティック) (225g)
  グラニュー糖  1/2カップ (100g) 
  ブラウンシュガー (日本では三温糖)  1カップ (180g)
  卵  2個
  バニラエッセンス  小さじ2
  All-Purpose Flour (日本では薄力粉)  3カップ (375g)
  ベーキングソーダ (重曹)  小さじ1
  塩  小さじ1/2
  チョコレートチップ  2カップ (360g)
  刻んだクルミ  1カップ (120g)

作り方
 1) ボウルにバターを入れ、電子レンジに30秒 (1200wの場合) ほどかけて柔らかくする。
   (溶かさないように)
 2) グラニュー糖、ブラウンシュガーを何回かに分けて加え、クリーム状に混ぜ合わせる。
 3) 卵を1個ずつ加えてよく混ぜ、バニラエッセンスも加える。
 4) 一緒にふるっておいた小麦粉、ベーキングソーダ、塩を3回位に分けて加え、混ぜ合わせる。
   (アメリカの pre-sifted の粉なら、ふるう必要なし) 粉の白い色が見えなくなるまでていねいに。
 5) チョコレートチップ、クルミも混ぜ合わせる。 
 6) 天板にクッキングシートを敷き (アルミホイルでもOK)、間隔をあけて種をスプーンで乗せる。
   少し広げるように平らにする。
 7) 華氏350度 (約180℃) に予熱しておいたオーブンで、約10~11分焼く。
   様子を見て、縁においしそうな焼き色がつき始めたところで取り出す。
   出したばかりの時はフニャフニャしているが、冷めるとカリッとするので大丈夫。
   もっとカリカリの食感のほうがお好きな方は、焼き時間をもう少し長めに。


男性たちがハンティングを楽しんでいる時期、残された奥さんたちを表すのに、 hunting widows (ハンティングやもめ) なんていう言葉があります。

他にも fishing widows (釣りやもめ) や golf widows (ゴルフやもめ) など、似たような表現が色々。
Widow は未亡人という意味ですが、要するに、夫たちが自分の趣味に夢中であるため構ってもらえない奥さんたちのことです。

ウィドウと言えば、山口百恵ちゃんの 「ロックンロール・ウィドウ」 を思い出しますね。
私も 「デイア・ハンティング・ウィドウ アハハ~♪」 と歌おうかしら。

「亭主元気で留守」 の間、奥さんたちもショッピングに出かけたり、友人同士集まって一緒にクラフトなどを楽しんだり、結構好き勝手している場合が多いので、お互い様なのかな。

こんな服も売っています・・・ こんなの、本当に着る人いるのだろうか。



明日のコンサートのために、夕べも、今日の午前中も、リハーサルがありました。
暗い夜道を運転中に、3頭もの鹿に遭遇・・・危ない、危ない。 ぶつかったら大変なことになってしまいます。

夫は、コンサートに間に合うように帰って来てくれるそう。 よしよし、良い子じゃ!
明日はクラシックとロックの融合で、ノリノリのコンサートになるはず。 楽しみです♪


【追記】

パリで、IS (イスラム国) による同時多発テロがありました。
120名以上もの犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします。

世界平和は、地球に住むひとりひとりの、他者への思いやりの気持ちがなくては実現しません。
微力ながら私が協力できることは、人が笑顔になるようなおいしい食べ物を作ることと、心を癒すような音楽を奏でることかな・・・ミネソタのド田舎から 「愛」 をお届けしていくつもりです。



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2015/11/12

ウォーキングも命がけ

ここら辺は今、鹿ハンティングシーズン真最中!
男共の話題はそのことばかりで、うんざりするほど・・・ (ここだけの話です)

釣りが大好きな人が釣りキチなら、狩猟が大好きな人は狩りキチと呼べばいいのかしら。
ミネソタの田舎では、同じ人が釣りキチでもあり、狩りキチでもある場合がほとんどです。
これらを思う存分楽しめるミネソタに住んでいることを、心から幸せに思っているので、喜ばしいことなのでしょう。

子供の頃から、お父さんに連れられてハンティングに行っていた人は、やはり狩りキチに育つようです。
もちろん、中にはあまり興味のない人もいますけれどね。

弓矢を使ってでしたら9月から12月までOKですが、猟銃を使っての狩猟は、この辺では今年は11/7~11/22とされています。
9月のダックシーズンから始まって、早朝からバンバン、うるさいったらありゃしない。
ここは戦場かい?

少し前にドライブウェイ脇で見かけたこの子、大丈夫かしら。。。
どこかに隠れてなさいね~と言っておいたけど。 日本語は通じないかな?



地域によって色々とルールが違い、時期も、1人のハンターが仕留めることができる鹿の数も、牡鹿に限るか雌鹿もOKかなんてことも、細かく決められています。


ここの地域では、鹿1頭につき30ドル+手数料1ドルを払って、ハンティングのライセンスをゲット。
2頭仕留めたい人は、奥さんなどの名前を使っちゃう!


夫は日本で暮らした年数が長かったので、自分の手で動物を殺すことに抵抗を感じるようになってしまったみたい。
広~いハンティング用の土地を所有している狩りキチ友だちがいるので、泊りがけで行くことは行くのですが、自然の中に静かに身を置くこと自体を楽しんでいます。

我が家の周りの林でも、鹿は時々見かけます。
近所の友人や甥などには、ここでハンティングしていいよと許可しているのに、自分はしないなんて、何だか笑えますよね。

立ち入り禁止の標識は出しているものの、私有地とは知らずに踏み込んでくるハンターたちもいます。
他の場所で撃ったけれど、怪我をした鹿が逃げて家の土地に入りこんだ・・・なんていうケースもありますから。

銃を持った見知らぬ人がウロウロしているのを見ると、わかっていてもやはりドキドキしてしまう!
アメリカでは、スポーツ店などで銃が何気なくずら~っと並べられていて、誰でも自由に所有できてしまうという事実は、どうしても受け入れ難いものです。

この時期には、誤射による事故もあり得ます。
ハンターたちはもちろん、そうでなくても、林の中を移動する時には、やたらと目立つオレンジ色の服を着るのがお約束。

そんなわけで、残念ながらしばらくウォーキングはお休みすることにしました。
オレンジ色を着たとしても、やっぱり怖いもの。。。

人間だけでなく、散歩中のワンちゃんも、ちゃんとお約束を守っています。
みんな、気をつけてね~

近所の友人のワンコ



それにしても、今年の秋は暖かいこと!
気温が氷点下になったのはほんの数日で、夏に植えたペチュニアなんか、いまだに咲いています。

去年の今頃の写真・・・湖がもう全体的にカチカチに凍っていました。


今年は、まだこんなです。 芝生も湖も青々! エルニーニョ現象なのか!?


明日から、今までに比べるとだいぶ寒くなるらしいですが、まだまだ湖が凍るまでには至らなそうです。


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2015/11/09

泣いてしまいそうな誕生日プレゼント

今月15日にまたコンサートがあるため、猛練習中です♪

演奏する曲のひとつ、リヒャルト・ワーグナー Richard Wagner 作曲の 「ジークフリート牧歌 Siegfried-Idyll  には、とても素敵なエピソードがあります。

この曲が初演されたのは、何とワーグナーの自宅の階段でした!
彼の奥さんであるコジマ Cosima の33歳の誕生日兼クリスマスを祝うため、1870年12月25日の朝、コジマの寝室脇にある階段にオーケストラの選抜メンバーをそっと並べ、ワーグナー自身が階段の一番上で指揮をして演奏を始めたのだそう。


まどろみの中にいる妻を驚かさないよう、静かに穏やかに、この上なく優しげに始まる曲です。
コジマは、この朝のことを日記にこのように記しています。

「目が覚めた時、音が聞こえた。 それは次第に大きくなっていった。 もう夢の中に留まるわけにはいかなかった。 音楽が鳴り響いていたのだ。 何たる音楽なのだろう。 私の感動、興奮はとても言い表せるものではない。」

演奏後にコジマに手渡されたワーグナーの自筆譜の表紙には、「交響楽による誕生日の挨拶」 と記されていたそう。 粋だね~♪

思ってもみなかった誕生日のサプライズ・・・本物の愛情のこもった、世界にひとつだけの贈り物です。
高価な宝石より、ブランドもののバッグ (笑) よりうれしいねっ!
コジマは、感激のあまり涙を流したかもしれません。
(ああ、でも私だったら、スッピンで寝間着姿のまま、楽団員の前に出ていく勇気はなかったかも・・・)


実は、ワーグナーもコジマも共にバツイチでの結婚でした。
しかも、二人の間にはいわゆる不倫関係が長く続いていたため、世間から嵐のようなバッシングを受けていたのですって。

コジマは、多くの女性聴衆を失神させたと言われるイケメン作曲家、フランツ・リスト Franz Liszt の娘・・・これも、びっくりぽん!

リストはやたらとモテたけれど、生涯独身でした。

コジマの母親マリー・ダグー夫人は、リストと愛人関係にあった女性だったそうです。 (これも不倫!)
後にショパンの恋人となったジョルジュ・サンドとも、不思議な三角関係だったとか??

いやはや、クラシック音楽界はスキャンダラスすぎて、もうついていけませ~ん。。。
現代より、本能の赴くままに恋愛してたってことかしらん?

コジマも、夫がいる身でありながらワーグナーの娘を産んでしまい、ついに離婚話が成立。
ワーグナーも別居中だった前妻と死別したため、晴れてコジマと再婚することになりました。


長男ジークフリートを産んでくれたことへの感謝を込めて、妻と息子への深い愛と慈しみに満ちたこの曲を書いたのは、ワーグナーが57歳の時でした。
ワーグナーとリストは同世代の作曲家ですから、親子ほど年齢の離れた夫婦だったわけです。

オペラを総合芸術として完成したワーグナー、「タンホイザー」「ワルキューレの騎行 (「ニーベルングの指輪」 より) などのように壮大で力強い印象の曲が有名ですが、こんな一面もあったのね~♪と新発見でした。

ワーグナーは鼻もちならない自信過剰男だったようですし、最初の結婚後も浮気癖がひどかったみたい。
けれども、コジマとは幸せな結婚生活がずっと続いたそう。
聡明で知的な女性だったコジマとの間には、どんな会話が交わされていたのでしょうね。


ところで、今度のコンサートに向けて 「ジークフリート牧歌」 の楽譜を渡されたのは、今月3日でした。
その2日後の弦楽器だけのリハーサルまでに、各自よく練習して仕上げてきてね~だってさ。 おいおい・・・

演奏時間が20分位かかるだけでも初見では大変なのに、やたらと転調が多いのです。
聞いているだけでは何調なのかさっぱりわからず、複雑で速い動きの所もあり、決して易しい曲ではありません。

みんなで合わせるのは、本番前3回だけ!
大丈夫なのかしら・・・



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2015/11/03

ハロウィーンの残り物でかぼちゃプリン

アメリカに引越してきて初めて、かぼちゃプリンを作りました♪
これこれ、この味! 日本ではコンビニなどでも手軽に買えるけれど、アメリカには売ってないのよね。。。


ハロウィーンのパーティーメニューの残り物を、早く片付けてしまいたかったのが動機でした。
かぼちゃサラダに使い切れなかった1/4個分、シフォンケーキで余った卵黄、作り過ぎたホイップクリーム・・・
頭の中にパパッとひらめいたのが、かぼちゃプリンだったというわけです。

実はこのかぼちゃ、家のガーデンで採れたので、ありがたさもひとしお!
夫がどこかで苗を買ってきて植えたところ、苗自体はバカみたいに大きく育ちました。
葉がやたらとデカくてジャングル状態でしたが、結局実は2つしか生らなかったなあ。


まずは半分に切ってみました。
ぼけっとした色の外側に比べ、中は何てきれいな黄色なのでしょう♪


電子レンジでチンして実を柔らかくすると、ほくほく感とねっとり感が調和して、甘みもあっておいしいこと!
アメリカのかぼちゃは大抵水っぽいので、これは意外でした。
何という種類なのかわからないのが残念・・・


いい加減に作ってしまったかぼちゃプリンでしたが、大満足の出来上がり♪
レシピを載せておきますね。
でも、たまたま残り物が色々あったためこのようになった、一期一会みたいなレシピです。

蒸し器で作ってもOKですが、今回はオーブンで蒸し焼きにしました。


アメリカで作る場合は、kabocha squash と呼ばれているものや、buttercup squash を使えばよいと思います。
(家で採れたのも、kabocha squash の一種だったのかもしれません。)


ところで、「かぼちゃは英語でパンプキン」と学校で教わりましたが、パンプキン pumpkin はハロウィーン用に出回るようなオレンジ色の大きなかぼちゃのこと。 シンデレラが乗った馬車もこれかな?
日本のかぼちゃ感覚で煮物などにするのは無理・・・べちょべちょしているし、繊維質が多くて、多分全くおいしくありません。

でも、パンプキンを裏ごししてペースト状にしたものが、缶詰になって売られています。
それを使えばパンプキンパイなどもお手軽にできるわけですが、やはり食べ慣れた日本のかぼちゃとは、色も味も食感もかなり違います。

普段の食事でいただくかぼちゃは、スクワッシュ squash と言って、日本よりたくさんの種類が出回っています。
(かぼちゃはスクワッシュだなんて、学校の英語の授業で教わった覚えがないぞ。
 「レモンスカッシュ」のスカッシュも、同じスペルだけど・・・)

ほとんどのスクワッシュはどうも水っぽくて甘みも少ないので、オーブンでローストし、メープルシロップやブラウンシュガー、バター、シナモンなどと共に食べることが多いようです。

下の画像を見ると、パンプキンはウインタースクワッシュの仲間の一種という扱いのようですね。
ちなみにサマースクワッシュとは、皮ごと食べられるズッキーニタイプのものを指します。




かぼちゃプリン (ラメキン5個分)

材料 
  かぼちゃ  1/4個 (今回は正味140g)
  卵黄  3個分 
  砂糖  30g
  バニラエッセンス  小さじ1/2
  牛乳  200cc
  ホイップした生クリーム (砂糖、ラム酒入り)  100g

  <カラメルソース用>
   砂糖  大さじ3
   水  大さじ1+大さじ2 
  
作り方
 1) かぼちゃは種を取って一口大に切る。
     耐熱ボウルに入れて、水少々を加えてふたをし、柔らかくなるまで電子レンジにかける。
   (今回は、1200Wのレンジで5分位。 途中で一度かき混ぜた。)
 2) スプーンなどでかぼちゃを皮からはずし、ポテトマッシャーでマッシュする。
 3) 別のボウルに卵黄を入れ、砂糖を混ぜ合わせる。 
 4) 牛乳は人肌に温め、バニラエッセンスを加える。
 5) かぼちゃのボウルに、3)と4)、ホイップした生クリームを順に泡立て器で混ぜ合わせる。
     ストレイナーに通し、かぼちゃを滑らかに濾す。 
 6) ラメキンに流し込み、竹串などで泡をなるべく消す。
     キャセロール型など、深めの耐熱容器に並べ、ラメキンの高さの1/2位まで熱湯を注ぎ入れる。
 7) 150℃(300°F)に予熱しておいたオーブンで、30分ほど蒸し焼きにする。
     様子を見て、180℃(350°F)に上げて、5分ほど焼き時間を追加してもよい。
 8) 小鍋にカラメルソース用の砂糖と水大さじ1を入れて火にかける。
     色づいたら、残り大さじ2の水を加えてゆるめる。
   (激しくはねるので注意! シンクに移動するとよい。)
 9) 冷蔵庫で冷やしたかぼちゃプリンに、粗熱を取ったカラメルソースをかける。
     あればホイップした生クリーム、かぼちゃの種などを上に飾る。

 *ホイップ前の生クリームを使う時は、砂糖の量を40gに変更し、ラム酒小さじ1/2を加える。
 *全体をミキサーかフードプロセッサーにかけてしまえば、もっと簡単かも。

追記 : 後日、人肌に温めた牛乳に砂糖を溶かしてから、全ての材料をミキサーで一度にグイ~ン!
   という方法にトライ。 (かぼちゃはレンジで柔らかくして、皮を除いてからです。)
   こちらのほうがずっと楽で、しかもなめらかな仕上がりです♪