ミネソタ基本情報
About Minnesota

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はじめに : このページについて

日本のほとんどの方は、ミネソタ州がアメリカのどの辺に位置するのかご存知ないことでしょう。
西海岸や東海岸のポピュラーな州と違って、地味な印象のミネソタですが、住んでみるとなかなか良い所で、知れば知るほど好きになってしまいます。

このページでは、ミネソタ州の基本情報を、できるだけきちんと 愛を込めて ご紹介したいと思います。
ミネソタへの留学や旅行、移住などを考えていらっしゃるご本人や周囲の方々、既に住んでいるけれど、ミネソタのことをもっと知りたい、という方々のお役に立てれば幸いです。

わかりやすいように、数値年号パーセンテージ順位をラインマーカー風に色分けしてあります。
最初はごく簡単に作る予定だったページが、あれもこれもと欲張って盛りだくさんになってしまいました。

参考にしたのは、主に日本語と英語のウィキペディア、そして Carole Marsh さんによる "My First Pocket Guide Minnesota" という小さなガイドブックです。
その他に公的、私的な数々のウェブサイト、知人や書籍から得た情報を加えて、自分なりにまとめました。
数字などについては、新しい情報が入り次第また変更していく予定ですし、項目も随時追加するつもりです。

自分の趣味の範囲で作成したものですので、主観が入っている部分もあることをご了承ください。
あくまでも参考程度に、個人の責任にてご利用ください。


【地理】

ミネソタ州は、アメリカ合衆国中西部の北寄り Upper Midwest に位置し、カナダ Canada と国境を接している。
東はウィスコンシン州 Wisconsin 、西はノースダコタ州  North Dakota とサウスダコタ州  South Dakota 、南はアイオワ州  Iowa に接する。
州の北東部は五大湖のひとつであるスペリオル湖 Lake Superior に面し、ミシシッピ川 Mississippi River は州の北西部にあるアイタスカ湖 Itasca Lake を水源とし、南東に向かって流れる。

注) アメリカ中西部とは、ミネソタ州の他、イリノイ州、インディアナ州、アイオワ州、カンザス州、ミシガン州、ミズーリ州、ネブラスカ州、ノースダコタ州、オハイオ州、サウスダコタ州、ウィスコンシン州の12州を指す。
スペリオル湖は、淡水湖としては世界最大の面積を持つ。


総面積は225,181平方キロメートル (86,939平方マイル) で、そのうち8.4%は水域である。 アメリカ中西部ではミシガン州に次いで2番目に広く、全米50州の中では第12位の広さで、全国土の約2.25%にあたる。

注) ミネソタ州の総面積は、日本の総面積377,944平方キロメートル約60%にあたり、本州の230.500平方キロメートルとほぼ同じである。

東西の幅は約320~560キロメートル (200~350マイル)、南北の長さは約640キロメートル (400マイル) 。
北緯43度30分~49度23分西経89度29分~97度14分に位置する。

注) 日本の最北端、宗谷岬北緯45度31分。

ミネソタ州の最高地点標高701メートル (2,302フィート) のイーグル山 Eagle Mountain 、最低地点標高183メートル (601フィート) のスペリオル湖 Lake Superior であり、最高地点から21キロメートル (13マイル) しか離れていない。
州の平均標高370メートル (1,200フィート)。 州内の大半は、穏やかなうねりのある準平原である。

イーグル山 (頂上までは、全長5.6キロの岩の多いトレイルを歩いて2時間半ほど)

州の北側のウッズ湖 Lake of the Woods は、ミネソタ州の他にカナダのオンタリオ州マニトバ州に接する。 この湖によってミネソタ州の小さな領域がアメリカ合衆国本土の飛び地になっている。
これは北西三角地域 Northwest Angle と呼ばれ、そこにあるアングル郡区に行くには、ウッズ湖を船で渡るか、カナダの領内を通っていくことになる。

北西三角地域は、アラスカ州を除くアメリカ合衆国本土では最北に位置する。



【州都】

ミネソタ州の州都は、州の東中部、ミシシッピ川岸にあるセントポール St.Paul
ミネソタ州会議事堂 Minnesota State Capitol や各種機関が集まる、州の政治の中心地である。
人口は285,068人 (2010年国勢調査) で、ミネアポリスに次ぐ第2の都市。

注) セントポールという市名の由来については、次ページのミネソタトリビアを参照のこと。

大理石がふんだんに使われたミネソタ州会議事堂

ミシシッピ川の対岸にあるミネアポリス Minneapolis 市 (「水の都」 という意味) と合わせてツインシティーズ Twin Cities (双子の都市) と呼ばれ、国内では第15位の都市圏である。
清潔で治安が良く、美しい都市と高く評価されている。
州人口の60%近くがこの地域に住み、政治、経済、教育、文化、芸術、交通などの中心地である。



【州名の由来】

ミネソタ州の名前は、ミシシッピ川の支流のひとつであるミネソタ川  Minnesota River に由来する。 アメリカインディアンのダコタ族はこの川を Mnisota と呼んだ。

これは 「」 を意味する mni  (mini または minni とつづられることもある) と、 「曇り空のような cloudy 」 または 「濁った milky 」 を意味する sotasotah ) を合わせた造語で、「曇り空の色に染まった水」 を意味する。
インディアンは初期開拓者に対し、水に牛乳を落としてそれを Mnisota と呼び、川の名前を伝えたとされている。

発音のわずかな違いにより、 sota は 「空の色に染まった sky-tinted 、青空のように澄んだ clear blue 」 という意味であるとする説もあり、こちらの解釈のほうが人気がある。


【ニックネーム】

《 The North Star State 》 北極星の州
州のモットー 「 L'Étoile du Nord 北極星」 に由来する。

《 Land of 10,000 Lakes  10,000の湖の州
ミネソタ州で発行されている自動車のナンバープレート license plate にも 10,000 Lakes と刻まれているほどで、湖が大変多い。

ナンバープレートのサンプル

実際には15,000以上の湖があり、そのうち4ヘクタール (10エーカー) 以上の大きさのものは、11,842ある。
これだけたくさんの湖があるので、同名のものも多く、 Mud Lake200以上Long Lake150以上Rice Lake120以上Bass Lake80以上も存在する。

《 The Gopher State  ゴーファーの州
ゴーファーはげっ歯類の小動物で、州内の大草原 (プレーリー) のあちこちに生息する。
地面にトンネルを掘り、農作物を荒らすことがある。


このニックネームは元々、新聞連載漫画の中で州議員たちを嘲笑するのに使われた表現だとされている。
ミネソタ大学のフットボールチーム名は、これにちなんで Golden Gophers である。

《 Bread and Butter State  パンとバターの州
ミネソタ州には、製粉所とバター製造工場が数多くあることから。


【略称】

MN または Minn.


【カウンティ】

カウンティとは、州と基礎自治体 (市や町) の中間にあたる地方行政区分である。
ミネソタ州は、87カウンティ county (郡) に分かれている。

10以上の郡の名が、その地域に住んでいたインディアン部族の名に、15の郡が地形に、残りは政治家の名などに由来している。


【気候】

大陸性気候に属し、気温の日較差、年較差がきわめて大きい。 四季ははっきりしていて変化が激しい。
ミネソタ州の冬の寒さは大変厳しく、-20~30℃、またはそれ以下になることもある。
特にカナダとの国境近くのインターナショナルフォールズ International Falls では年平均気温が約3℃で、 「国の冷蔵庫 Icebox of the Nation というトレードマークを保有している。

注) 昔の冷蔵庫は氷の塊を使用して冷やすタイプだったため、 icebox という語が今でも 「冷蔵庫」 の意味で使われている。

「国の冷蔵庫 Icebox of the Nation 」 という商標は、その使用権をめぐってコロラド州のフレイザー Fraser という小さな町と法廷で争われた。 2008年にインターナショナルフォールズが勝利し、米国特許商標庁から正式に認可され、標語として使うことが認められている。

「ミネソタ州」 についての日本語のウィキペディアの解説では、 「アメリカの冷蔵庫」 の異名があるとされるのが州全体のような誤解を受ける。 それがそのまま多くのサイトに広まったものと思われるが、実際にはインターナショナルフォールズの町のことを指す。

例年11月頃から4月頃まで地面は雪で覆われるが、凍てつくような寒さの真冬にも、美しい青空の広がる日が意外に多い。 ツインシティーズでの年間晴天日は、平均196日である。
また、建物は厚い断熱材と二重窓で保護され、冬季は24時間暖房が効いているため、屋内はどこも暖かい。

ミネアポリスでの平均最高気温最低気温は、最も寒い1月-6℃-16℃。 最も暑い7月28℃17℃。 ミネソタ北部とは5~10℃の差がある。

過去最低気温1996年2月2日タワー Tower で記録された-51 ℃ (-60°F)。
過去最高気温1936年7月6日ムーアヘッド Moorhead で記録された46 ℃ (114°F) であった。
最高気温と最低気温との差が97℃というのは、全米では11番目に数字の大きな記録である。

北部では夏でも湿度がそれほど高くならず過ごしやすいが、南部では夏にはかなり蒸し暑くなることがある。

平均年間降水量48~89センチメートル (19~35インチ) と場所によって違い、州全体では72センチメートル
平均年間降雪量は、126センチメートル
過去最大積雪量は、1950年3月28日グランドポーテージ Grand Portage 付近で記録された190.5センチメートル (75インチ)。


【自然災害

豪雨豪雪吹雪雷を伴う暴風雨雹 (ひょう) などの様々な事象が起こる。
干ばつには10年から50年の周期で見舞われ、それが大規模な森林火災につながることもある。

春先から夏にかけて、竜巻が発生する。 竜巻警報 tornado warning や避難命令が出ることがある。
州の東端を流れるミシシッピ川とその支流は、雪解け水や川の氷解による増水で、春に氾濫することがある。
ミネソタ州は地質学的に落ち着いており、地震の心配はほとんどなく、起こってもごく小さなものである。


【時差】

サマータイム Daylight Saving Time 実施期である3月第2日曜午前2時から11月第1日曜午前2時までは、日本より14時間遅れ。 それ以外の時期は、15時間遅れ。

アメリカ国内では、ミネソタ州は中部時間 Central Time (CST) のタイムゾーンに属す。
Eastern Time (EST) より1時間遅く、山岳部時間 Mountain Time (MST) より1時間太平洋時間 Pacific Time (PST) より2時間アラスカ時間 Alaskan Time (AST) より3時間ハワイ時間 Hawaiian Time (HST) より4時間早い。



注) サマータイム実施期には、タイムゾーンの呼び方が東から EDT、CDT、MDT、PDT、ADT、HDT に変わる。 ハワイ州、アリゾナ州 (インディアン居留地を除く) ではサマータイムを実施しないので、注意が必要。


【日の出と日の入りの時刻】

春分の日  3月21日 7:15 19:26
夏至  6月21日 5:26 21:03
秋分の日  9月23日 7:01 19:11
冬至 12月21日 7:48 16:34

注) 上記はミネアポリスにおける時刻。 昼の長さは、夏至には15時間37分、冬至には8時間46分である。
春分の日、夏至、秋分の日はサマータイム適用期にあたるため、この表では冬至だけ日の出・日の入り時刻が1時間早まっているように見える。

ミネアポリスでの、年間の日の出と日の入りの時刻は、下のグラフ参照のこと。


グレーが夜間、ブルーが夜明け、黄色が日中、赤が黄昏の時間帯を表す。


【人口・住民構成】

1850年には6,077人だったが、2010年の国勢調査では、ミネソタ州の人口は5,303,925人である。
そのうち85.3%白人(1970年の調査では 98.2%であった)、5.2%黒人4.7%ヒスパニック系4.0%アジア人(日本人は全体の0.07%)、1.1%アメリカインディアンとアラスカ先住民0.1%未満太平洋諸島系2.4%その他の人種1.8%混血である。

住民の大半は、ドイツ北欧からの移民の子孫である。(全体の37.9%ドイツ系32.1%北欧系11.7%アイルランド系
スカンディナヴィア系アメリカ人文化の中心としても知られる。
近年は民族も多様化し、アジア系アフリカ系ラテン系の移民が増えて、ヨーロッパ系住民および元々のインディアンと混じり合っている。

2010年の調査によると、家庭で話される言語は、英語89.74%である。

セントポールには、世界で2番目に大きなモン族 Hmong ミャオ族 Miao )の街がある。 ここにはモン文化センター1992年に設立され、世界各地のモン族を結びつける役割をになっている。
ミネソタ州は、アメリカ合衆国で3番目モン族の人口が多い州である。
また、アフリカ東部のソマリア Somalia から避難してきた難民の、大きなコミュニティも形成されている。

少数民族が以前より増加しているとはいえ、アメリカ合衆国の他の州に比べると、白人の割合は高いほうである。

注) モン族は、ラオス、タイ、ベトナムなどからの移住者。
ベトナム戦争の際にアメリカによって武装集団に変えられたモン族が、戦争終結後に行き場を失い、アメリカが彼らを難民として受け入れることを認めた。


2010年時点で、人口5万人を超えるのは州内に17都市。 最大の5都市は、人口順にミネアポリス (382,578人) 、セントポール (285,068人) 、ロチェスター (106,769人) 、ダルース (86,265人) 、ブルーミントン (82,893人) である。
人口密度の平均は、1平方キロメートルあたり25.9人で全米31番目。 (1平方マイルあたり67.1人)

注) 東京都の人口密度は1平方キロメートルあたり5,541人。 23区に限れば14,389人


【住民の呼称と気質】

ミネソタ州の人は、ミネソタン Minnesotan と呼ばれる。 (特にミネソタ州で生まれ育った人を指すことが多い。)

ミネソタナイス Minnesota nice 」 という言葉に表されるとおり、ミネソタンは誰に対してもフレンドリーで親切、温厚で争いごとや大騒ぎを好まず、控え目で直接的な表現を避け、礼儀正しくふるまう傾向があるとされている。

注) 「ミネソタナイス」 の詳細は、次ページのミネソタトリビアを参照のこと


【歴史】

《先住民の祖先》


最終氷期に、狩りの獲物 (特にマンモス) を求めて、シベリアとアラスカの間に存在していたベーリング陸橋を渡ってやってきた古代人が、ゆっくりと東に移動して、ミネソタ地域にも住みついたと考えられている。
これらの古代人は進化してゆき、紀元前500年頃には、住居、寺院、墳墓などに用いるを築く文化が生まれた。 彼らはマウンドビルダー mound builders と呼ばれ、アメリカ先住民の祖先となった。

ダコタ族のインディアンは、このようなマウンドビルダーの文化の影響を受けて派生したという説がある。
17世紀の終わり頃には、アメリカにやってきた開拓者によって東部から追いやられてきたオジブワ族のインディアンも、ミネソタ地域に住み始める。
以後長期にわたって、ダコタ族オブジワ族の間では争いが絶えなかった。

《白人の進出》


ヨーロッパ人が最初にミネソタにやってきたのは、1650年代遅くであった。フランスの毛皮交易業者たちが、太平洋につながる水路を探しつつこの地域に進出し始めた。

ベルギーからやってきたルイ・ヘネピン神父 Father Louis Hennepin は、1680年にミネソタの地でダコタ族インディアンに拉致されたことがある。 この時に、セントアンソニー滝が発見された。 しばらく彼らと時間を共に過ごした神父は、彼らの環境適応力に感銘を受け、尊敬の念を抱いたと言われる。

注) ヘネピン郡 Hennepin countyヘネピンアベニュー  Hennepin Avenue などは、ヘネピン神父にちなんで名付けられた。

マサチューセッツ出身の探検家ジョナサン・カーバー Jonathan Carver は、地域の地図を作製したひとり。 彼の書いた旅行記の中ではミネソタについても触れ、その本は多くの人を魅了して、この地域への移住者を増やす結果となった。 ただし、本の内容については、大部分が他人からの盗用だったとされている。

注) カーバー郡 Carver county カーバー洞窟 Carver's cave などは、ジョナサン・カーバーにちなんで名付けられた。

《アメリカ独立戦争後~ミネソタ準州~ミネソタ州誕生》


1783年、アメリカ合衆国とイギリスの間で結ばれたパリ条約により、イギリスはアメリカの独立を正式に承認した。 これにより、ミシシッピ川から東の全ての土地がアメリカ合衆国のものとなった。
1803年、アメリカはフランスから210万平方キロメートルを超える領地を1,500万ドルで買収した。 これはルイジアナ買収 Louisiana Purchase と呼ばれ、ミネソタ州の大半も領地の一部としてこの時に購入された。

その後、アメリカ第3代大統領トーマス・ジェファーソン Thomas Jefferson によって、米国陸軍中尉ゼブロン・パイク Zebulon Pike が、ミネソタに派遣された。 要塞を造るために最適な場所を探すことが目的であった。
1805年、彼はインディアンと取引をし、ミネソタ川とミシシッピ川の合流点周辺の土地を獲得した。 ここにスネリング砦 Fort Snelling が造られる。 これは、州内にアメリカ軍が駐留した最初の場所のひとつである。

駐屯兵士は、セントアンソニー滝 Saint Anthony Falls に製粉所と製材所を建設。 後にはそこがミネアポリス市として発展した。 一方、無断居住者、政府役人、旅人も砦近くに入植してきた。 1839年、アメリカ陸軍が移動を強制したため、彼らは後にセントポール市となった地域に移った。

アメリカ政府の保護と軍人たちによって、ミネソタは急速に発展する。 船は開拓者や品物を乗せてミシシッピ川をさかのぼり、鉄道や幌馬車に乗って大勢の人たちが、新天地ミネソタにやってきた。
1848年には、正式に準州となるのに十分な人口に達する。 1849年3月3日に連邦議会により自治法が制定されてミネソタ準州 Minnesota Territory となった。 より多くの人々が農業や製材業を行うために入ってきた。 セントポールが準州の州都となる。



1857年のミネソタ準州の人口は150,037人で、州としての地位を獲得するに十分な数となった。
1858年5月11日、ミネソタ準州の東半分が合衆国第32番目の州に昇格し、ミネソタ州が誕生した。

注) 西半分は、1861年3月2日にダコタ準州に組み入れられるまで組織のない状態が続いた。


【インディアン】

注) 「ネイティブアメリカン」 は、アラスカ先住民、ハワイ先住民なども含むので、それらと区別するためにも、ここでは 「インディアン」 という従来の呼称を使うことにする。

ミネソタ州では古来から、農耕型と狩猟型の多くのインディアン部族が混在していた。 中でも最大勢力はオジブワ Ojibwaダコタ Dakotaであり、この二部族はかつては宿敵として何度も交戦している。

現在、オジブワ族 (チッペワ Chippewa、またはアニシナーベ Anishinaabe) とダコタ族 (スー Sioux) の2つのインディアン部族が、アメリカ連邦政府から公式認定されている。

ミネソタ州にはオジブワ族のインディアン居留地 (保留地) Indian Reservations7ヶ所あり、ミネソタに居住するインディアンの90%がここで暮らす。
またダコタ族のコミュニティーも4ヶ所あり、計11ヶ所の居留地が存在する。


レッドレイクインディアン居留地 Red Lake Chippewa Reservation においては、インディアンは独自の統治権を保有し、車のナンバープレートも独自のものを使用している。


政府は保護政策のひとつとして、資金を援助し、インディアン自治区にカジノを運営させている。 ミネソタ州にはそのようなカジノが20近くあり、彼らの重要な収入源となっている。


歴史をふり返ると、先住民と白人入植者の間には血なまぐさい争いがあった。 白人入植者は先住民に一時金の支給と年金 (小麦粉や缶詰、乾燥食品など、栄養学的にも偏った食料品) の配給を条件に、彼らの農地や狩り場を奪い、保留地に押し込めた。

注) 一時金については、支給後すぐに白人がそれを巻きあげるということが起こっていた。

このようにして白人は領土を広げたが、インディアンとの約束はしばしば破られた。
保留地で長期にに渡り飢餓状態となったダコタ族の間には、大きな不満が高まっていった。 ついに1862年に、ダコタ戦争 (戦争と呼ばれるが、実際には暴動) が勃発する。 裁判を経ずに有罪とされた38人のインディアンが、エイブラハム・リンカーン大統領の命により、この年のクリスマスの翌日に一斉絞首刑執行された。
これは一度に絞首された人数として、現在もアメリカ刑史の最高記録を保持している。

注) 「奴隷解放の父」 と呼ばれているリンカーンは、インディアンに対しては徹底排除の姿勢であった。


【経済・産業】

1人当たりの年間個人所得の平均は、2013年の統計で47,856ドルであった。
2014年現在、ミネソタ州の失業率は4.1%で、州別では低いほうから5番目である。

初期のミネソタ州では、毛皮交易農業が盛んだった。
豊富な森林を利用した木材の伐採、州の北東部での鉄鉱石の採掘、セントアンソニー滝の水力を利用した製粉業などにより、ミネソタ州は次第に栄える。
林業関連産業 (製材、パルプ加工、製紙、木工品などを含む) は、現在も強力である。

鉄鉱石鉱業は、1世紀以上にわたって世界の鉄鉱石生産量のかなりの比率を占めてきた。
州の北東部には鉄鉱石の鉱山帯が広がり、特にメサビ鉄山 Mesabi Iron Range はアメリカ合衆国における鉄鉱石の主産地である。
周辺にもバーミリオン鉄山 Vermilion Range 、ガンフリント鉄山 Gunflint Range 、クユナ鉄山 Cuyuna Range があり、この一帯はアイアンレンジ Iron Range と呼ばれる。
ダルースの港から、鉄鉱石の他、石炭、農産物などが今でも積出される。

高品質鉄鉱石は取り尽くしてしまったものの、純度は低いが大量に採掘することのできるタコナイトの採掘は、現在も続いている。

注) ファイヤーキングのマグカップに、タコナイトを採掘するキャラクターがプリントされたファーストナショナルバンクのものがあり、かなりのレアアイテムとなっている。

画像は、ファイヤーキング専門セレクトショップ・コレクトーキョー より

現在の農業従事人口は州全体の1%足らずだが、州経済では大きな比率を占める。 オートミールなどの材料になるエンバク oatジャガイモ、サトウキビと並ぶ砂糖の主要原料であるテンサイ sugar beet 、加工用グリーンピーストウモロコシ大豆牧草などの生産量が多い。 農業関連産業の中心は、従来の 「生産」 から 「食品加工」 に移行した。
酪農畜産も盛んで、牛乳、豚肉の生産量が多い。 また七面鳥の養育量も国内第1位である。

過去100年間で、経済は多様化した。 主要産業は小売製造 (主に食品加工) などである。
医薬品加工金属、医療機器を含む機械類電化製品の生産、科学技術電子工学サービス産業の分野にも優れている。


【ミネソタ州に本社を置く主な企業】


3M (スリーエム) 3M (Minnesota Mining and Manufacturing Company) 接着剤、医療品、光学フィルムなど
ベストバイ Best Buy 世界最大の家電量販店
ターゲット Target Corporation ウォルマート Walmart に次いで全米第2位のディスカウント小売店
レッドウイング Red Wing Shoes 元々は米軍兵士のために作られていた、革のブーツが人気
ノルディックウェア Nordic Ware 高級調理器具、特に繊細で美しいデザインの製菓道具が有名
マーヴィン・ウィンドーズ&ドアーズ Marvin Windows and Doors 住宅建材
カリブーコーヒー Caribou Coffee スターバクス Starbucks に次いで全米第2位のコーヒーチェーン
スーパーヴァリュー SuperValue 食品卸会社
デイリークイーン Dairy Queen ファストフード

注) 世界中のオフィスや家庭で愛用されている付箋紙ポスト・イット Post-it は、3M社が考案し1980年から発売し始めた。 スコッチ Scotch も、3M社の商標である。
日本でセロテープ (これもニチバンにより商標登録されている) と呼ばれているタイプの粘着テープは、アメリカでは scotch tape と一般的に呼ばれている。 また衣服の撥水、防汚スプレーでおなじみのスコッチガードも、同社の製品。

注) 合併してデイトン・ハドソン社 Dayton-Hudson Corporation となる前のデイトンズ Dayton's 百貨店が、ディスカウント部門として1962年ターゲットをオープンした。
短期間のうちに同社のビジネスの大部分を占めるにまで成長したため、デイトン・ハドソン社はターゲット・コーポレーション Target Corporation と改名する。

その他、食品加工会社に以下のものがある。

ピルズベリー Pillsbury ベイキング用の食材
ランドオーレイクス Land O'Lakes 乳製品
グリーンジャイアント Green Giant 冷凍、缶詰の野菜
ホーメルフーズ Hormel Foods Corporation スパムランチョンミート SPAM luncheon meat でよく知られる食肉加工


【税】

ミネソタ州の所得税 income tax 累進課税方式を採用しており、所得税の率は5.35%7.05%7.85%9.85%の4段階である。
2008年時点で、州税 state tax地方税 local tax の一人当たり税額は、国内12位にランクされた。 州民はその収入の10.2%を納税している。

消費税 sales tax6.875%だが、衣類処方薬品特定のサービス家庭で消費される食品は、ミネソタ州では免税である。

州法では自治体が地方消費税や特別地方税を課すことを認めているため、州内でも市によって税率が違い、最高で7.875%となる。 2014年現在、ミネアポリスでは消費税が7.775%であるが、レストランや酒類販売店などではさらに税が付加されて、10.775%~16.275%にもなる場合がある。

アルコールタバコ自動車燃料には実行税 excise taxes が課税される。
他州で購買し、ミネソタ州内で使用する物品には使用税 use tax を課している。
不動産の所有者は、国、自治体、教育学区および特別課税地区に対して固定資産税 property tax を払う。


【政治・法律】

ミネソタ州は、政治の面で活動的な市民性で知られる。 投票率が一貫して高く、選挙違反の事例は事実上ない。
2012年アメリカ合衆国大統領選挙では、有権者の73.2%が投票しており、ワシントンD.C.、ミシシッピ州、ウィスコンシン州に次ぐ高い投票率であった。 (合衆国全体の投票率は61.6%

注) 州によって成人に達する年齢は異なるが、選挙権を持つのは全米で一律18歳

ミネソタ州では、伝統的にリベラルの傾向が強い。 1972年共和党候補のリチャード・ニクソンを選んだ後は、1976年以来一貫して大統領選挙で民主党候補を選んできた。
1980年1984年の大統領選挙では、ミネソタ州は2回連続で共和党候補のロナルド・レーガンを選ばなかった唯一の州であった。

ただし州知事に関しては別で、現知事のマーク・デイトンは、2011年民主党が20年ぶりに当選させた候補者であった。

注) 州知事職は、1991年から1998年までは共和党1999年から2002年までは独立党2003年から2010年までは共和党が務めた。

主要政党はミネソタ民主農民労働者党 Democratic-Farmer-Labor Party DFL) 、ミネソタ共和党 Republican Party of Minnesota MNGOP : Grand Old Party)、およびミネソタ独立党 Independence Party of MinnesotaIP, MNIP, IPM) である。

ミネソタ民主農民労働者党は、1944年ミネソタ民主党 Minnesota Democratic Party ミネソタ農夫労働者党 Farmer-Labor Party が合併して出来上がった。 全国的な民主党に所属するが、州内では事実上それに代わるもので、ニックネームは DFLers である。


アメリカ合衆国政府と同様に、ミネソタ州の政権は行政立法司法三権分立である。

《行政府》

行政府 Executive は、ミネソタ州知事が指揮をとっている。 知事 governor 及び副知事 lieutenant governor は4年ごとに改選される。
現在の知事は、2011年1月3日に就任した民主党 (ミネソタでは民主農夫労働者党) のマーク・デイトン Mark Dayton で、2014月11月4日の選挙でも再選を果たした。
また同選挙で副知事には、民主党ティナ・スミス Tina Smith が選ばれた。 (2014年現在の副知事は、民主党の Yvonne Prettner Solon である。)

注) 1998年の知事選で勝利し、第38代ミネソタ州知事に選ばれたジェシー・ベンチュラ Jesse Ventura (任期は1999年1月4日から2003年1月6日) は、元プロレスラー、俳優、ラジオのトークショーのホストであったという経歴で話題の人物であった。 インターネットを利用して広く効果的な政治的キャンペーンを行った最初の候補者とみなされている。
知事時代はライトレールを推進し、医療用大麻の合法化を支持し、同性結婚や中絶容認などの政策をとり、歴代のどの知事よりも高い支持率を得ていた。

州の内閣はコミッショナーと呼ばれる各種州機関の長で構成される。 他に憲法の規定によって選挙で選ばれる役職として、州務長官 secretary of state検察長官 attorney general州監査官 state auditor がある。

《立法府》

立法府 Legislative であるミネソタ州議会は両院制で、上院 The Senate 議員 (任期は4年間) と下院 House of Representatives 議員 (任期は2年間) とで構成される。
ミネソタ州は67の選挙区 (1区に約60,000人の住民が含まれる) に分かれていて、それぞれから上院議員1人が選ばれる。 下院議員については、各選挙区をさらにAとBの2つのセクションに分けた上で、それぞれから1人を選出する。

2014年11月現在、上院議席数は67 (民主党39 共和党28) 、下院議席数は134 (民主党62 共和党72) である。 下院は、共和党が前回2012年より11議席を増やした。

《司法府》

ミネソタ州の司法府 Judical は、連邦裁判所と同じく三審制をとっている。 地区裁判所控訴裁判所最高裁判所の3段階を踏んで裁判が行われる。

第一審としてほとんどの事件を審理するのは地区裁判所 district courts (10の地区裁判所に272人の判事) である。
第一審に対する控訴と、特定の州政府判断に対する異議申し立ては、ミネソタ州控訴裁判所 Minnesota Court of Appeals において第二審として審理される。 19名の判事 judge が審問にあたる。
最終的には、判事 justice 7人で構成されるミネソタ州最高裁判所 Minnesota Supreme Court において、控訴裁判所からの委託事件の全てと、税務裁判所 Tax Court労働災害給付控訴裁判所 Workers' Compensation Court of Appeals からの控訴、および第一級殺人事件 first-degree murder convictions が審理される。

注)  税務裁判所 (刑事事件の関わらない税務事件を取り扱う) と労働災害給付控訴裁判所は、特殊目的裁判所として設立されている。
アメリカでは日本における民法や刑法に当たるような一般的な法律は州法として定められているため、各州ごとに州の最高裁判所が終審となる。


ミネソタ州議会は、2013年5月14日同性結婚を合法化する法律を可決。 同日、州知事の署名により成立した。

注) 2014年10月8日、同性カップルの婚姻が可能、または近く可能になる州は計35州となった。 同性結婚は、その前日に新たに11州で解禁される見通しとなったばかり。 今後もさらに増え続けていくと考えられている。

1846年、アメリカでは初めてミシガン州において死刑制度が廃止されたのを皮切り、1853年にウィスコンシン州で、1887年にメイン州で廃止された。  ミネソタ州はそれに続き1911年4番目に廃止された州である。

注) 2014年現在、法に死刑制度がないのは、アラスカ、ハワイ、アイオワ、メイン、マサチューセッツ、ミシガン、ミネソタ、ニュージャージー、ニューメキシコ、ニューヨーク、ノースダコタ、ロードアイランド、バーモント、ウエストバージニア、ウィスコンシン、イリノイ、コネティカット、メリーランドの18州とワシントンD.C. である。


《ミネソタ州出身の著名な政治家》

ヒューバート・H・ハンフリー Hubert H. Humphrey1911~1978

ケネディ大統領暗殺により副大統領のリンドン・ジョンソンが政権を継ぎ、ジョンソンの依頼で第38代アメリカ合衆国副大統領職に就く (1965~1969)。 民主党所属。
1968年大統領選挙で、民主党の大統領候補に指名されたが、本選挙でリチャード・ニクソンに敗北。

ヒューバート・H・ハンフリー・メトロドームと、ミネアポリス・セントポール国際空港のターミナル名 (ハンフリー・ターミナル) に、その名前が冠されている。

ユージーン・マッカーシー Eugene Joseph "Gene" McCarthy1916~2005 

アメリカ合衆国下院議員 (1949年~1959) 、アメリカ合衆国上院議員 (1959~1971) として務める。  議会におけるべトナム反戦活動の指導者として知られた。
1968年1972年の民主党大統領候補予備選に立候補。

その後、民主党を離れて活動することが目立ち、1976年には独立系の候補者として大統領選に立候補。 (この時はジミー・カーターが当選)

ウォルター・モンデール Walter Mondale1928~) 

民主党所属。 ジミー・カーター大統領時代の第42代アメリカ合衆国副大統領 (1977~1981) 。
1980年の大統領選挙では、ジミー・カーターとウォルター・モンデールは、共和党のロナルド・レーガン (大統領候補) とジョージ・H・W・ブッシュ (副大統領候補) に破れる。

1984年の大統領選挙では、共和党現職のレーガンに対する民主党の指名大統領候補者となった。  副大統領候補には、共和党・民主党通じて史上初の女性副大統領候補であるジェラルディン・フェラーロ下院議員を擁して臨んだが、圧倒的な差をつけられて大敗。
ビル・クリントン大統領時代には、駐日アメリカ合衆国大使となる。 (1993~1996


【教育】

アメリカでは、初等・中等教育課程に日本の幼稚園の年長組に当たるキンダーガーテン kindergarten の1年間を含めるのが一般的である。
ミネソタ州でも、K-12、つまりキンダーガーテン1~12年生という学校制度がとられているが、名称や学年制は統一されていない。

注) キンダーガーテンの入園資格は、9月1日前までに5歳になっていること。

就学前教育 (キンダーガーテン入園以前) には、プリスクール preschoolナーサリースクール nursery school などの教育機関がある。

小学校はエレメンタリースクール elementary school 、中学校はミドルスクール middle school、高等学校はハイスクール high school と呼ばれるのが一般的。
学年制は5-3-4制が多く、6-3-3制、6-6制、8-4制なども見られる。

ミネソタ州は337の教育学区に分かれている。 普通は居住地域によって通学校が決まるが、学区による学校間の格差が大きくなる傾向がある。
これが問題とされ、ミネソタ州では1988年に州内の K-12 を対象に、学区外選択を認めるオープンエンロールメントを導入した。

義務教育期間は、7歳~16歳。(公立学校での義務教育期間は、授業料無料)
公費による教育が受けられる期間は、5歳~22歳。 (高等学校卒業資格を取得していないものに限る)
その年の9月1日までに満6歳になる者は、同年の9月に小学校1年生になるというのが、標準的な就学年齢基準日である。

学校年度は9月開始。 公立学校の場合、9月のレイバーデー (9月第一月曜日) の翌日から始まり、翌年の6月初旬に終わるのが標準だが、最近はそれより前から始まる学校も増えている。 学区によっては8月下旬から授業を行う学校もある。 大雪で休校になった日の埋め合わせとして、終了日も遅くなる場合がある。

学期制は学校によって異なり、公立学校は2期制と3期制が多い。 また、週5日制が基準であるが、コスト削減のため、実験的に1日の授業時間を増やして週4日制を採用している公立学校もある。  あまり効果が見られなかったため、2015年度または2016年度に、元の週5日制に戻すこととなっている。

州法では最低授業日数等は定められていないが、ミネアポリスの公立学校の2014年度予定年間授業日数は176日で、教師の勤務日は196日と指定されている。
学校運営経費は、各市町村の不動産税、州税、国からの補助によって賄われている。
平均生徒数は1クラスにつき、小中学校 27.3人、高校 25.5人である。 黄色のスクールバスを利用しての通学が多い。

注) 公立校、私立校に加え、学校に通学せず、家庭に拠点を置いて学習を行うホームスクール homeschool も認められていて、専門のカリキュラムも用意されている。


2010年の調査では、高校卒業者比率はで91.8%で全米第1位
大学卒業資格を持つ住民数の割合は31.8%で、全米11位。 識字率も高い。
2013年、ニューズウイークによる  「アメリカの公立高校ベスト1000」  には、ミネソタ州のハイスクール49校が選ばれている。

ミネソタ州には、公立・私立合わせてほぼ200校の大学、大学院がある。
ミネソタ大学 University of Minnesota は、州で最大の大学で U of M と略されることが多い。 在籍学生数 (2011年には64,964人) では全米第4位ツインシティーズ Twin cities の他、クルークストーン Crookstonダルース Duluthモリス Morrisロチェスター Rochester にもキャンパスがある。
これまでにミネソタ大学の教授や卒業生23名が、化学、物理学、経済科学、文学などの分野でノーベル賞を受賞している。

州立の4年制総合大学 State University が各地に7校、2年制短期大学 Community and Technical College24校ある。


【宗教】

州民の多くはキリスト教信者。 全体の32%主流派プロテスタント Mainline Protestant である。

注) 主流派プロテスタント (メインライン・プロテスタント) は、穏健主義者と自由主義神学の混合の教派で、中庸を特徴とする。
メソジスト派 Methodist 、ルター派 Lutheran 長老派 Presbyterian などが含まれ、日本では日本基督教団がこの立場を代表する。

21%福音派 Evangelical プロテスタントバプティスト派 Baptistペンテコステ派 Pentecostal など。 聖書の言葉を字義通りに神の言葉として信じ、保守的な立場をとる) 、そして28%ローマカトリック教徒である。 州都セントポールには、セントポール大聖堂 Cathedral of Saint Paul がある。 国内で4番目に大きな聖堂で、1974年に国定史跡に登録された。

セントポール大聖堂

移民の増加に従い、宗教も次第に多様化。 ユダヤ教イスラム教仏教ブラックプロテスタントの信者はそれぞれ約1%。 その他に少数の他宗教信者が存在し、13%はどの宗派にも属さない。

ツインシティーズには、イスラム教のモスク、仏教寺院、及びヒンドゥー教寺院が建設されている。


【健康・医療】

定期的に運動している州民の比率が高く、ツインシティーズの住民の健康意識の高さは全米第1位。 健康保険加入率も高い。
ただし2013年の調査によると、成人の25.5%は肥満の問題を抱えており、著しく増加の傾向である。 (1990年の成人肥満率は10.3%であった。) それでも全米の州と比較すると、低いほうから数えて11番目にとどまる。

2007年、州全体のレストラン、バー、クラブ、ホテルやモーテルのロビー、公共交通機関、タクシーを全面禁煙とする受動喫煙防止法が実施される。

注) ミネソタは合衆国では17番目に受動喫煙防止法が実施された州。 
なお、公共の場での喫煙を最初に法的に制限したのはミネソタ州だった。 1975年に、レストランでの禁煙コーナーの設置を初めて義務付けた。


ロチェスター市を本拠にしたメイヨー・クリニック Mayo Clinic は、世界的に知られた医療機関。
南北戦争に徴兵された新兵の検査外科医として、イギリスからロチェスターに派遣されて来たウィリアム・メイヨー医師 Dr. William Mayo が、1889年に二人の息子 WilliamCharles と共に開設したセント・メアリー病院がその母体である。

全米で最も信頼されている病院のひとつで、歴代アメリカ大統領などのVIP他、難病を抱えた患者が世界中から集まる。 充実した教育システムを持ち、日本を含め、世界各国から多くの留学者、医師、看護師、医学生を受け入れている。



【芸術と文化】

《ミネソタ管弦楽団》 Minnesota Orchestra

ミネアポリスの二コレットモール内にあるオーケストラホール Orchestra Hall (客席数2087) を本拠地として活動。 1903年ミネアポリス交響楽団 Minneapolis Symphony Orchestra の名で設立され、1968年に現在の名に改名された。 コンサート活動だけでなく、地域社会への教育プログラムを提供している。

ミネソタ管弦楽団の1995年~2002年の首席指揮者は、日本人の大植英次 (おおうええいじ) 氏であった。
2014年現在、ヴィオラの Eiji Ikeda 氏とチェロの Sachiya Isomura 氏という2名の日本人奏者がミネソタ管弦楽団に在籍し、活躍している。

2014年1月26日には、現音楽監督、フィンランド生まれのオズモ・ヴァンスカ Osmo Vänskä 氏の指揮によるシベリウス作曲 交響曲第1番、第4番」 が、最優秀オーケストラパフォーマンスの部門でグラミー賞を受賞。


注) 常設のプロオーケストラにはこの他、1959年に設立されたセントポール室内管弦楽団 Saint Paul Chamber Orchestra がある。

ミネアポリス美術館》 Minneapolis Institute of Arts

約5,000年にわたる、世界各地の美術品約10万点のコレクションを誇る。 モネ、シャガール、ゴッホ、ピカソ、ルノアールなどの名作も鑑賞できる。

アフリカ、オセアニア、先史アメリカの作品や、中国などアジアの美術品も充実している。
茶室を備えた日本アートギャラリーもあり、3,000点もの浮世絵が保存の良い状態で所蔵されている。 特別展には有料のものもあるが、入館料は無料である。

ウオーカー アート センターとミネアポリス彫刻庭園
     Walker Art Center & Minneapolis Sculpture Garden

トーマス・バーロウ・ウォーカー Thomas Barlow Walker が自邸の一部を使用して、1879年に自身の美術コレクションを無料で市民に公開し始めたのが元。 1927年に現在の地に移転。 美術館にとどまらず、演劇・ダンス・音楽の公演や映画上映も行う総合的なアートセンターである。

1988年には、敷地の北側に大規模な彫刻庭園、ミネアポリス彫刻庭園も開園した。 巨大な白いスプーンの上に乗った赤いチェリーの彫刻が有名。


ワイズマン美術館》 Weisman Art Museum

アルミ缶のような斬新な外観が特徴。 1993年フランク・ゲーリー Frank Gehry の設計で改築された。 ミネソタ大学校内に設けられた美術館で、現代美術を中心に17,000点を超える作品が展示されている。

ガスリー劇場》 Guthrie Theater

ブロードウェイのような商業主義に反発し、地域の住民のために古典を上演する劇場を目指して、イギリスの舞台演出家、タイロン・ガスリー Tyrone Guthrie1963年に開館。
現在の建物はフランス人建築家ジャン・ヌーヴェル Jean Nouvel による設計で、ミシシッピ川を見下ろす位置に建てられた。
3つのステージがあり、ほぼ毎日何かが上演されている。 役者と観客の適度な一体感を大切にした劇場である。

ミネソタ動物園》 Minnesota Zoo

「ミネソタトレイル」 には、ミネソタ州に生息するビーバーやコヨーテ、灰色オオカミなどの野生動物がいる。 「ノーザントレイル」 「熱帯トレイル」 「ディスカバリーベイ」 「ロシアのグリズリーコースト」 などに分かれ、それぞれの地域に特有の動物を見ることができる。 動物と触れ合えるファミリーファームや IMAX シアターも設置されている。

ミネソタ科学博物館》 Science Museum of Minnesota

「恐竜と化石のギャラリー」 には、いくつかの実物 (トリケラトプス Triceratops は、ほぼ完全) と複製された恐竜骨格標本が展示されている。
他に、訪問者が自分のDNAを抽出することができる  「人体のギャラリー」  や、対話型ディスプレイで物理学や数学の概念を探索できる  「実験のギャラリー」  などを備えている。
オムニマックスシアターは、巨大なドーム型スクリーンいっぱいの迫力ある映像が魅力。


【モール オブ アメリカ】

モールオブアメリカ Mall of America は、全米最大級の広さを誇る、屋内ショッピング&エンターテイメント施設。 敷地面積は、東京ドーム約8個分である。
1992年に、ブルーミントン Bloomington のメトロポリタンスタジアム Metropolitan Stadium (MLBミネソタ・ツインズ、NFLミネソタ・バイキングスのホームであった) の跡地にオープンした。
空港に近く交通の便も良いので、飛行機の乗り継ぎ時間を潰すために訪れることも可能。 年間客数は世界最多で4,000万人を超える。

注) ミネソタ州では服や靴など衣料品には税金がかからないため、他の州からの買物客も多い。

4つの代表的大型デパート、ブルーミングデールズ Bloomingdale'sメイシーズ Macy'sノードストローム Nordstromシアーズ Sears を含む520もの店、50のレストランがあり、店舗数では全米最大。
モールの中央にある屋内型テーマパークは、開業当時からあったキャンプスヌーピー Camp Snoopy が取り壊された後、特に決まったキャラクターの存在しない The Park at MOA を経て、2008年ニコロデオンユニバース Nickelodeon Universe が新たにオープンとなった。

注) ニコロデオンは、グローバルなキッズ向けエンターテイメントブランド。 テーマパーク内では、スポンジ・ボブなど子供たちに大人気のキャラクターに会える。

数多くの映画館の他、地下には全長91メートルのトンネル型水槽を備えたシーライフミネソタ水族館 Sea Life Minnesota Aquarium もあり、頭上をサメやエイなどが泳ぎ回り、4,500以上の海の生き物を見ることができる。

また、ミュージカルやコンサート、ファッションショー、著名人の出版記念サイン会など各種のイベントが行われる他、結婚式を挙げることができるチャペルまで用意されている。

北欧インテリア家具と雑貨の専門店、イケア IKEA (アメリカでの発音はアイキア) も隣接している。 さらに、現在のモールとイケアをつなぐ土地に、州最大のウォーターパーク、高級レストランやホテルを含む、大がかりな拡張工事が予定されている。




【空港】

旧ノースウエスト航空のハブ空港であるミネアポリス・セントポール国際空港 Minneapolis-Saint Paul International Airport があり、世界各地からの便が発着する。
成田国際空港 NRT) からも、ミネアポリス・セントポール国際空港 MSP) までノンストップで行けるデルタ航空 (旧ノースウエスト航空) の直行便が毎日飛んでいる。

成田からミネアポリス・セントポールまでの所要時間は、約11時間
ミネアポリス・セントポールから成田までは、約13時間

《年間旅客数が1万人以上のその他の空港》

ロチェスター国際空港 Rochester International Airport
ダルース国際空港 Duluth International Airport
ベミジ地域空港 Bemidji Regional Airport
セントクラウド地域空港 St. Cloud Regional Airport
ブレイナードレイクス地域空港 Brainerd Lakes Regional Airport
フォールズ国際空港 Falls International Airport


【プロスポーツチーム】


アメリカンフットボール ミネソタ・バイキングズ Minnesota Vikings NFL
メジャーリーグ ミネソタ・ツインズ Minnesota Twins MLB
マイナーリーグ セントポール・セインツ St. Paul Saints MiLB
バスケットボール ミネソタ・ティンバーウルブズ Minnesota Timberwolves NBA
女子バスケットボール ミネソタ・リンクス Minnesota Lynx WNBA
アイスホッケー ミネソタ・ワイルド Minnesota Wild NHL
サッカー ミネソタ・ユナイテッドFC Minnesota United FC NASL

注)  メジャーリーグベースボールのミネソタ・ツインズには、 2003年マイケル中村選手2011~2012年西岡剛選手が在籍。
北米サッカーリーグのミネソタ・ユナイテッドFC には、2010年より高田健太郎選手が在籍。
(この前身であるサッカーチーム、ミネソタ・サンダーには、2007年太田恵介選手が在籍していた。)


【州のシンボル】

右の欄の年号は、それが州のシンボルとして正式に承認された年
州のモットー レトイル・デュ・ノール(北極星)  L'Étoile du Nord 1861
The Star of the North のフランス語。 ミネソタ州で最初の知事となったヘンリー・シブリイ Henry Sibley が、ミネソタ準州が州として公認されてから3年後に、北にあるミネソタ州の位置にちなんで、これを選んだ。
州の花 レディーススリッパ (アツモリソウ) Pink and White Lady's Slipper
 (cypripedium reginae)
1902
大きな袋状の唇弁を持つ蘭の仲間の植物。 湿湿地に生育する。 122センチ (4フィート) 位まで育つことがあり、50年間、長いものでは100年間も生育し続ける。 これを摘んだり移植することは、法律によって禁じられている。 白や黄色の花もあるが、ミネソタ州の花と指定されているのは、ピンクと白のものである。
州の木 ノルウェイパイン Norway Pine 1953
Red Pine とも呼ばれる。18~30メートル (60~100フィート) の高さに育つ。
アイタスカ州立公園には、樹齢300年、36.6メートル (120フィート) の高さのノルウェイパインがある。
州の鳥 コモンルーン (ハシグロアビ) Common Loon (gavia immer) 1961
大型の白黒模様の鳥、目は赤い。 Loonはノルウェー語で wild, sad cry を意味し、そのとおりの非常に独特な鳴き声で知られる。 200フィート (60メートル) の深さまで潜ることができ、5分間も続けて潜っていられる。 かなり速く飛ぶことができるが、離陸には長い距離を必要とする。

注) 「ミネソタの州の鳥は、ルーンではなくて蚊だ」 というジョークがある。
州の魚 ウォールアイ Walleye (stizostedion v. vitreum) 1965
ミネソタの釣りキチに一番人気のある魚。 衣をつけてフライにして食するのが一般的。 大きなビー玉のような目を持ち、尾びれの先端が白い。 州の各地の湖で釣れるが、特に北部の大きくて水温の低い湖に豊富。 パーチ perch の仲間で、最も大きな記録は17ポンド8オンス (約7.94キログラム)。
州のジェムストーン スペリオル湖産のメノウ Lake Sperior Agate 1969
濃い赤とオレンジの縞模様 ミネソタ北部の鉄鉱石から生まれる。 これが磨かれて宝石となる。 約11億年前にミネソタ州で発生した溶岩の噴火の際に形成された。 10,000~15,000年前の氷河の動きによって、今ではミネソタの各地で見つけることができる。
州の穀物 ワイルドライス Wild Rice (zizania aquatica) 1977
ワイルドライスは、イネ科マコモ属の草の実。 プチプチとしたナッツのような食感で栄養価も高い。 かつては世界中のワイルドライスはミネソタ原産のものだった。 インディアンにとっては聖なる穀物であり、大昔からカヌーを使って収穫していた。 州の中央部と北部のミネラル分の豊かな水辺に自生するが、現在では人工的に栽培もされている。
州のキノコ モレル (アミガサタケ) Morel (morchella esculenta) 1984
頭部は卵形で、蜂の巣状の窪みが多数集まったような形である。 バターや生クリームと相性が良く、高級キノコとしてグルメに人気。 春になると野原や森林に出現するが、めったにみつからないので、マッシュルームハンターたちは、その場所を人に教えようとはしない。
州の飲み物 ミルク Milk 1984
2013年のミネソタ州の牛乳生産量は、約4,082,310トン(約90億ポンド)で全米第8位であった (第1位はカリフォルニア)。 各乳牛は、1日あたり約25キロの乳を出す。 牛乳の他、バター、チーズ、アイスクリーム、ヨーグルト、粉乳、および他の加工品に使用される。 健康のため、無脂肪のスキムミルク、1%、2%の低脂肪牛乳を選ぶ人が増えている。
州のマフィン ブルーベリーマフィン Blueberry Muffin 1988
州の北東部は、ブルーベリーの原産地のひとつ。 湿原、丘陵斜面などで採れる。 大人も子供もブルーベリー摘みを楽しむ。 ミネソタ大学の研究によれば、ブルーベリーは最も抗酸化力が強い食品のひとつである。 ブルーベリーマフィンは、スナックとしてだけではなく、朝食やランチにも好まれる。
州の蝶 モナーク (オオカバマダラ) Monarch Butterfly (danaus plexippus) 2000
オレンジと黒の美しい羽を持つ。 鳥のように 「渡り」 をする唯一の蝶。 卵はトウワタ Milkweed に産みつけられるため、Milkweed Butterfly とも呼ばれる。 秋になると南に飛び、春になって暖かくなると戻ってくる。 それゆえ wanderers とも呼ばれる。 1日に80マイル、そして400フィートの高度を飛ぶと言われている。 はるかメキシコ中央部まで飛び、そこで半冬眠状態で冬を過ごす。
州の果物 ハニークリスプ Honeycrisp Apple
(Malus pumila cultivar Honeycrisp)
2006
マクーン Macoun とハニーゴールド Honeygold を交配したリンゴで、ミネソタ大学で開発された。 しゃきっと歯ごたえが良く、甘みも強くてジューシー。 ミネソタ州で栽培するのにふさわしく、冬の寒さに強い品種である。 現在はアメリカ各地、カナダ、そして南アフリカやニュージーランドなどでも栽培されている。
州のスポーツ アイスホッケー Ice Hockey 2009
アイスリンクを備えた学校も多く、男女とも子供の頃から親しむ大人気のスポーツ。  アイスホッケーは 「氷上の格闘技」 とも言われる。 凶器にもなり得るスティックを用いての試合は危険も伴うが、スピード感にあふれていて大変迫力がある。


【州章】


上部にミネソタ州のモットー L'Étoile du Nord が表されている。下に書かれた1858はミネソタが正式に州となった年で、州章もこの年に採用されたが、その後何度か変更されている。

馬上のインディアンが手にしていると、切り株にささった、そこに立てかけられたライフル銃火薬筒、開拓者が使用中のは、狩猟農業のために使われていた道具を表す。

切り株はミネソタ州の歴史で大きな役割を果たした木材産業、きれいに耕された地面と鋤は農業、ミシシッピ川とセントアンソニー滝はそれを利用した運搬手段産業 (木材はミシシッピ川を使って運ばれ、滝の水力を利用した製粉所や製材所が近くに建てられた) 、それぞれがミネソタ州の重要な産業の象徴である。

遠くには、ミネソタ州のシンボルの木であるが3本見える。
中央の絵柄を囲む82の黄色い円は、ミネソタ州のカウンティの数を表す。


【州旗】



現在の州旗は、1957年に採用された。

金のボーダーとゴールドのフリンジが付いた、ロイヤルブルーの旗。 中央には黄色い枠に白い背景の円形のエンブレムがあり、中心には州章があしらわれている。

旗に表された3つの年号は、スネリング砦が作られてアメリカ軍が駐留した最初の年である1819年、ミネソタが州として承認された1858年、州旗が承認された1893年である。

大小合わせて19の星が周りに描かれている。
ミネソタは米国全体では32番目に州として認定されたが、 「独立十三州」 とも呼ばれるアメリカ建国にかかわった13州の後に承認された州の中では、19番目であったことを、この星の数が表す。

注) 1776年7月4日に独立宣言し、アメリカ合衆国が誕生した時に存在した州は、元々はイギリスの植民地であった東海岸の13州 (ニューハンプシャー、マサチューセッツ、ロードアイランド、コネティカット、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、デラウェア、メリーランド、バージニア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア) のみであった。

1777年には、星条旗の星もストライプ数が13であった。 ストライプの数は、新たに2州が加わった時に星の数と同時に15に増加されたが、見にくいのでその後は元の13に戻され、現在も変わらずこの 「独立十三州」 を表す。

一番大きな星は、州の象徴である北極星
州の花であるピンクと白のレディーススリッパ (アツモリソウ) も描かれている。


【州の歌】

Hail! Minnesota / 万歳!ミネソタ

Minnesota, hail to thee!
Hail to thee, our state so dear,
Thy light shall ever be
A beacon bright and clear.
Thy sons and daughters true
Will proclaim thee near and far,
They shall guard thy fame and adore thy name;
Thou shalt be their Northern Star.

Like the stream that bends to sea,
Like the pine that seeks the blue;
Minnesota, still for thee
Thy sons are strong and true.
From the woods and waters fair;
From the prairies waving far,
At thy call they throng with their shout and song;
Hailing thee their Northern Star.


1904年から1905年にかけて、ミネソタ大学の二人の学生によって作られた曲。
ミネソタ大学の賛歌が、1945年に州の歌として正式に採用されることになった。




【ミネソタ生まれの有名人】


ジュディ・ガーランド Judy Garland 女優、歌手
1922年、ミネソタ州グランドラピッズ生まれ。黒人的な発声を取り入れたミュージカルスター。1939年に 「オズの魔法使」 のドロシー役で、大ブレイク。 1961年にはグラミー賞の最優秀女性歌唱賞受賞、ライブアルバムはアルバム・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。 しかし、神経症と薬物中毒による精神不安、数度の自殺未遂、結婚と離婚をくり返す破滅型の人生であった。 歌手ライザ・ミネリの母。
チャールズ・M・シュルツ Charles M. Schulz 漫画家
1922年、ミネソタ州ミネアポリス生まれ。 世界中に愛されているスヌーピーやチャーリー・ブラウンが登場する 「ピーナッツ Peanuts 」 の作者。 新聞に連載が始まったのは1950年のことである。 13歳の時に飼った雑種の犬の 「スパイク」 が、後にスヌーピーの原型になった。 アメリカの漫画家にとって最高の栄誉であるリューベン賞を受賞。
ボブ・ディラン Bob Dylan ミュージシャン
1941年、ミネソタ州ダルース生まれ。 「風に吹かれて Blowin' in the Wind 」 「時代は変わる The Times They Are a-Changin' 」 などの大ヒット曲がある。 「世代の代弁者」 と崇められ、フォークソング調のメッセージソング、プロテストソングが、世界中の若者の支持を受けた。 グラミー賞やアカデミー賞をはじめ、数々の賞を受賞。
プリンス Prince ミュージシャン
1958年、ミネソタ州ミネアポリス生まれ。 70年代遅くにファンク、ロック、ポップス、R&Bをミックスさせた 「ミネアポリスサウンド」 と呼ばれる音楽を作り上げる。 それは80年代の音楽にも引き続き影響を与えた。 1984年、同名映画のサウンドトラック 「パープルレイン」 が大ヒット。 アカデミー賞歌曲・編曲賞を受賞。 音楽プロデューサー、俳優でもある。


【ミネソタを舞台にしたドラマ、映画】

《大草原の小さな家》 Little house on the Prairie 

ローラ・インガルス・ワイルダー Laura Ingalls Wilder 原作
マイケル・ランドン Michael Landon (父さん役) 、カレン・グラスリー Karen Grassle (母さん役) 、
メリッサ・ギルバート Melissa Gilbert (ローラ役) 、メリッサ・アンダーソン Melissa Anderson (メアリー役) 、リンゼイ&シドニー・グリーンブッシュ Lindsay and Sidney Greenbush (双子で交代にキャリー役) 他出演

西部開拓時代のアメリカ (1870年代から1880年代にかけて) を舞台にしており、インガルス一家はウィスコンシン州 - カンザス州 - ミネソタ州 - サウスダコタ州と移り住む。 貧しくとも強い絆で結ばれ、厳しい環境を明るくたくましく生き抜いた家族の物語。
ミネソタ州のウォルナットグローブ Walnut Grove という町を主な舞台とした連続ドラマが、日本では1974年から1982年にかけ、8シーズンにわたって放送された。


《ファーゴ》 Fargo 

コーエン兄弟  (ジョエル・コーエン Joel Coenイーサン・コーエン Ethan Coen ) 監督・脚本・製作
フランシス・マクドーマンド Frances McDormandウィリアム・H・メイシー William H. Macy 他出演

ノースダコタ州の都市ファーゴとその周辺を舞台に、狂言誘拐をめぐる人間模様を描いた1996年作のサスペンス映画。 映画は 「これは実話である」 という一文から始まるが、これも演出のひとつで、物語は完全なフィクションである。
主演女優賞と脚本賞の2部門でアカデミー賞受賞

映画のタイトルは 「ファーゴ」 であるが、実際にファーゴが舞台となるのは冒頭のシーンだけ。
物語はほとんど、ミネソタ州のミネアポリスブレイナードを中心に展開し、撮影も行われた。
コーエン兄弟は、二人ともミネアポリス市郊外のセントルイスパーク生まれである。 この映画のセリフは、ミネソタ訛りがかなり大げさに強調されたものとなっている。

《スタンドアップ》 North Country 

ニキ・カーロ Niki Caro 監督
シャーリーズ・セロン Charlize Theron 主演

ニュージーランド出身の女性監督ニキ・カーロの、ハリウッドデビュー作となった社会派映画。
2005年に公開。 ミネソタ州のメサビ鉄山に位置する エベレス Eveleth という町が舞台となった。
1988年に行われた世界初のセクシャルハラスメント訴訟、ジェンソン対エベレス・タコナイト会社 Jenson v. Eveleth Taconite Co. について記した書籍をもとにした作品である。
同映画は1,830万ドル以上の興行を稼ぎ、その年のアカデミー賞で2部門 (主演女優賞、助演女優賞) にノミネートされた。

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